シベリウスの年に(25) ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団 「シベリウス交響曲全集」(クレルヴォ交響曲入り)
ネーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団が、スウェーデンのBISレーベルに録音した「シベリウス交響曲全集」を紹介します。クレルヴォ交響曲も入った4枚組CD。
350点を超える録音を残しているネーメ・ヤルヴィ(1937- )。そのネーメ・ヤルヴィとエーテボリ交響楽団の出世作となったのが、1982年から1985年にかけてBISに録音した「シベリウス交響曲全集」でした。数多い「シベリウス交響曲全集」のCDの中で、このセットが最もよく売れたとも言われています。
1980年代のエーテボリ交響楽団のアンサンブルは粗さが目立ちますが、演奏自体は魅力的。特に後期交響曲が良く、交響曲第6番は詩的な描写力を誇る名演です。
BISによる「シベリウス交響曲全集」は、1990年代にオスモ・ヴァンスカ指揮ラハティ交響楽団によるものが登場し、完成度や総合点においてはネーメ・ヤルヴィ盤はヴァンスカ盤に比べて分が悪くなりましたが、それでも歴史に残る「シベリウス交響曲全集」の一つであると思われます。
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