シベリウスの年に(26) 「Sibelius Favourites シベリウス・フェイヴァリッツ」
シベリウス自身が指揮棒を振って録音した「アンダンテ・フェスティーボ」を含むCD「Sibelius Favourites シベリウス・フェイヴァリッツ」を紹介します。フィンランドのオンディーヌ・レーベルからの発売。
シベリウス自身の指揮による「アンダンテ・フェスティーボ」は以前からその存在が知られており、一度CD化されたこともあります。しかし近年になってそれが他人の指揮した演奏であることがわかり、新たにシベリウス本人の指揮に間違いないという録音が発見され、発売されました。これがそのCDです。
シベリウスが指揮したのはフィンランド放送の管弦楽団(フィンランド放送交響楽団とは別の団体です)。1939年の元日にヘルシンキからアメリカに向けてライブ放送された音源を用いています。
1939年の録音だけにダイナミックレンジは狭く、音色もクリアではありませんが、シベリウスの自作自演唯一の記録であり、大変貴重です。
他にも1979年生まれの若き巨匠、ミッコ・フランク指揮の「エン・サガ」、シベリウス・アカデミー指揮科教授であるヨルマ・パヌラ一押しの指揮者、トゥオマス・オッリラ指揮の「ポヒョラの娘」なども入っており、シベリウス入門者から熱烈な愛好家まで、幅広い層にお薦め出来るCDです。
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