「ルロイ・アンダーソン管弦楽名曲集」 リチャード・ヘイマン指揮
リチャード・ヘイマンと彼のオーケストラが演奏する「ルロイ・アンダーソン管弦楽名曲集」(NAXOS)を紹介します。
クリスマスシーズンの定番である「そり滑り」を始め、「ブルー・タンゴ」、「シンコペーティド・クロック」、タイプライターがソロ楽器となって活躍する「タイプライター」、運動会のBGMとしておなじみの「ラッパ吹きの休日」、「フィドル・ファドル」、楽団員達による犬の鳴き真似が楽しい「ワルツィング・キャット」、紙ヤスリがソロ楽器となる「サンドペーパー・バレエ」など、曲名は知らなくとも一度は耳にしたことのある楽しい曲が並んでいます。
「アメリカのヨハン・シュトラウス」とも称されるルロイ・アンダーソンは、1908年、米マサチューセッツ州ケンブリッジの生まれ。生地にあるハーバード大学で音楽とスカンジナビア諸国の言語について学び、更にハーバード大学大学院でスカンジナビア言語の研究を行い、博士号を得ています。ボストン・ポップス・オーケストラ(ボストン交響楽団を母体とするポップス・オーケストラ)の指揮者であるアーサー・フィドラーに認められ、多くの曲がボストン・ポップス・オーケストラのコンサートで初演されました。
このCDの指揮者であるリチャード・ヘイマンは、そのボストン・ポップス・オーケストラのチーフ・アレンジャーとして活躍していたこともある人(その他にも作曲家やハーモニカ奏者としても活躍している多才の持ち主)。ポップス・オーケストラの指揮活動も盛んで、ボストン・ポップス・オーケストラ、セントルイス交響楽団やデトロイト交響楽団のポップス・シリーズなど、数多くのオーケストラのポップス・コンサートの指揮台に立っています。
このCDでもポップスナンバーを手の内に入れた親しみやすい演奏を繰り広げており、安心して楽しむことが出来ます。
| 固定リンク | 0
コメント