レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィル モーツァルト「後期6大交響曲+交響曲第25番&第29番」
レナード・バーンスタインが1980年代にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してライブ収録したモーツァルトの後期6大交響曲(交響曲第35番「ハフナー」、第36番「リンツ」、第38番「プラハ」、第39番、第40番、第41番「ジュピター」)+交響曲第25番&第29番のCDを紹介します。ドイツ・グラモフォンの3枚組廉価シリーズ「TRIO」から出ているセット(輸入盤)。
小編成による軽やかなモーツァルトが主流の昨今ですが、1980年代にはまだ大きな編成によるモーツァルトが一般的でした。
レナード・バーンスタイン(愛称:レニー)とウィーン・フィルの演奏は、80年代に録音されたモーツァルトとしては最良のものの一つ。時に豪快、時に優美、時に爽快なモーツァルトです。
悲壮な美しさを追求した交響曲第25番、細かな表情と湧き上がるような生命力が印象的な交響曲第35番「ハフナー」、第2楽章の天国的な響きが素晴らしい交響曲第39番などは特に秀逸。
交響曲第40番が、嘆きの表情を意識したのか、レニーらしくない大人しい演奏になってしまっているのが残念ですが、それ以外の曲は全て名演です。
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