追悼・上田現 元ちとせ 『ハイヌミカゼ』&『ノマド・ソウル』
シンガーソングライター、音楽プロデューサーの上田現氏が肺がんのため47歳で死去。
ということで、上田現が手掛けた最も有名なアーティストである元ちとせのアルバムを2枚紹介します。
まずは、上田現、元ちとせを共にメジャーにした「ワダツミの木」を収めた『ハイヌミカゼ』(エピック)。上田が作詞・作曲。編曲を手掛けた「ワダツミの木」は、元ちとせが奄美大島出身ということもあり、南国の伝説風のストーリーを持った作品です。
『ハイヌミカゼ』には他にも「君ヲ想フ」、タイトル曲でもある「ハイヌミカゼ」(作詞作曲編曲:上田現)なども収録。日本レコード大賞ベストアルバム賞受賞作。
『ノマド・ソウル』(エピック)には上田現の作詞・作曲・編曲による「千の夜と千の昼」が収められています。この曲はCM曲としてブレイクしています。
このアルバムでは他に、「トライアングル」の作詞・作曲・編曲、「月齢17.4」の作詞・作曲・編曲、「ウルガの丘」の編曲も上田が手掛けています(「ウルガの丘」の作詞・作曲は松任谷由実)。
上田現のことばかり語っているのも何なので、元ちとせについても書いておきます。
鹿児島県の奄美大島に生まれ育った、ご存じ元ちとせは、島唄ともいわれる奄美民謡を子供の頃から歌って育ったということもあり、独特の発声によるスケールの大きな表現が特徴。彼女の歌い方には、人々だけに向かってというよりも、自然を含めた全世界に対して発信しているような印象を受けることがあります。独特の空気の振るわせ方がそういうイメージを生み出しているのでしょうか。
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