コンサートの記(9) 遊佐未森コンサートツアー2006“休暇小屋”at大阪・なんばHatch
2006年5月26日 大阪・難波の「なんばHatch」にて
大阪へ。JR難波駅の向かいにあるライヴハウス(と呼ぶには少し大きいが)「なんばHatch」で、遊佐未森のコンサートツアー2006“休暇小屋”を聴くためである。地下鉄なんば駅で降り、外へ。大阪は雨が上がったばかりのようで、車道も歩道も濡れて黒くなっている。
遊佐未森は国立(くにたち)音楽大学出身のシンガーソングライターであり、癒し系シンガーの代表格とされている。シングル曲の発表が少ないことやテレビの歌番組に余り出ないということもあって、誰もが知っているというタイプの歌手ではなく、固定的なファンに熱狂的に愛されるというタイプのアーチストである。
澄んでいながら決して冷たくはならない高音(ファルセット=裏声も多用される)が心地良い。ほんわかとした優しい曲から、ノリのいい曲まで、作風は幅広く、また音大出身ということを生かして、純粋なインストゥルメンタル(遊佐はピアノを担当)も2曲ほど演奏される。
爽やかで幸福感に満ちた時間が流れていく。
森林浴という言葉があるが、遊佐のライヴは、さながら「音楽浴」と名付けたくなるような、健康的な音楽の息吹に満ちている。
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