さよならアルバン・ベルク・カルテット フェアウェルツアー 大阪 ザ・シンフォニーホール公演
現代最高の弦楽四重奏団と呼ばれたアルバン・ベルク・カルテット(アルバン・ベルク四重奏団、アルバン・ベルク弦楽四重奏団、ウィーン・アルバン・ベルク弦楽四重奏団)。
そのアルバン・ベルク・カルテットが今年の世界ツアーをもって解散します。現在、アルベン・ベルク・カルテットは最後となる日本ツアーを行っており、今日(2008/05/25)、私も大阪のザ・シンフォニーホールでの公演を聴いてきました。
クラシックコンサートのパンフレットを買うことは滅多にない私ですが、今日はアルバン・ベルク・カルテットを生で聴くのも最後だと思い、購入しました。
曲目は、ハイドンの弦楽四重奏曲第81番、団体名にもなっているアルバン・ベルクの弦楽四重奏曲、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番。
思えば、私が初めて買った弦楽四重奏曲のCDが、アルベン・ベルク・カルテットの演奏するモーツァルトの弦楽四重奏曲第14番と第15番(EMI)。
初めて行った弦楽四重奏団のコンサートも、東京・赤坂のサントリーホールで行われたアルバン・ベルク・カルテットの来日公演でした。1996年のことです。
アルバン・ベルク・カルテットの来日公演を聴くのは、それ以来12年ぶり2度目。そして今日で最後です。
1996年の公演でヴィオラを弾いていたトマス・カクシュカは2005年に亡くなり、現在のヴィオラは、カクシュカの弟子である女流のイザベル・カリシウス。
メンバーが替わっても、アルバン・ベルク・カルテットの精緻にして輝かしいアンサンブルは健在でした。
アンコールは、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第13番より第5楽章“カヴァティーナ”。大阪での最後の演奏を締めくくるのに相応しい、優しさと哀しみに溢れた曲でした。
今後、アルバン・ベルク・カルテットは、前橋、名古屋、横浜、東京で公演を行い、その後ヨーロッパでのツアーを行って、6月末のシュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭で最後のコンサートを行います。今年1月のウィーンでの公演では、指揮者のサー・サイモン・ラトルがアンコールに特別参加。ピアノを弾いて、アルバン・ベルク・カルテットと共演したとのこと。もう後、1ヶ月ですが、今後も何か特別な出来事があるかも知れません。
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