広上淳一指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団 マーラー交響曲第4番ほか
広上淳一がロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して、1995年に録音した、マーラーの交響曲第4番(ソプラノ独唱:インガー・ダム=イェンセン)とヴェーベルンの「夏風の中で」を収録したCDを紹介します。DENONレーベル。
マーラーの交響曲というと、分厚い響きが特徴で、時に暑苦しいことがあり、それはマーラーが書いた交響曲の中で最も規模の小さい交響曲第4番においても当てはまるのですが、広上はロイヤル・フィルから「室内楽的」といってもいいほど緻密な合奏能力を引き出すことで、実に涼しく爽快な響きによるマーラー演奏を生み出しています。ソプラノ独唱のインガー・ダム=イェンセンの声もリリカルであり、暑苦しい要素を極力排した清々しいマーラー演奏となっています。
とはいえ、第3楽章における濃厚なロマンティシズムの表出も印象的であり、綺麗事には全く陥っていません。
カップリングされたヴェーベルンの「夏風の中で」(大オーケストラのための牧歌)も精緻な名演であり、全世界から注目を浴びつつあった広上の出世盤の一つとして高く評価したい一枚です。
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