ヴィルムヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 シューベルト交響曲第9番「ザ・グレート」(1951年盤)
20世紀最高の指揮者と呼ばれるヴィルムヘルム・フルトヴェングラー。
フルトヴェングラーというと何よりもベートーヴェンの名演の数々で名高いのですが、ベートーヴェン以外の作曲家を指揮したフルトヴェングラーの音盤の中で私が気に入っているのはシューベルトの交響曲第9番(第8番)「ザ・グレート」の録音。フルトヴェングラーは「ザ・グレート」を何度も録音していますが、今日紹介するのは1951年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮したもの。ドイツ・グラモフォン。
私が持っているCDには、シューベルトの「ロザムンデ」序曲がカップリングされていますが、現在は同じ組み合わせのCDは出ておらず、ハイドンもしくはウェーバーの作品が併録されたCDが出ています。「ザ・グレート」の音源は同じです。
1951年の「ザ・グレート」は、何よりもフルトヴェングラーの録音としては音質が良いのが特徴。モノラル録音ですが、音は鮮明でノイズも抑えられています。
演奏はスケール雄大であり、ベルリン・フィルの音にも勢いがあり、「ザ・グレート」の言葉にもっとも似付かわしい演奏となっています。
ちなみに「ザ・グレート」というタイトルですが、シューベルトの交響曲第6番と調が同じ(ハ長調)であるため、同じ調でより大きな曲という意味です。シューベルト本人の命名ではありません。アメリカではシューベルトの交響曲第6番を「リトル」と呼ぶこともあるようで、実際にハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮のアメリカ盤CDには、交響曲第6番に「ザ・リトル」とタイトルが書いてありました。
シューベルト/Sym.9: Furtwangler / Bpo +weber カップリングはウェーバーの「魔弾の射手」序曲
シューベルト/Sym.9: Furtwangler / Bpo +haydn: Sym.88 カップリングはハイドンの交響曲第88番「V字」
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