遊佐未森 『スヰート檸檬』
大正時代と昭和初期の歌謡曲をカバーしたアルバム『檸檬』(EMI)に続く、遊佐未森のカバーアルバム第2弾『スヰート檸檬』(ヤマハ・ミュージック)。
『スヰート檸檬』は『檸檬』の続編というべきアルバムで、昭和時代の流行歌を遊佐がカバーしています。
収録曲は、「モン・パリ」、「銀座カンカン娘」、「港の見える丘」、「ゆらりろの唄」、「青春サイクリング」、「憧れは馬車に乗って」、「アルプスの牧場」、「上総」、「花言葉の唄」、「憧れのハワイ航路」の全10曲。
昔懐かしい、といっても私がリアルタイムで聴いたことのある流行歌は入っていないのですが、名曲の数々を未森さんの涼しげな声で楽しめるのが最大のポイント。アレンジも往時のものを追求しており、却って新鮮に聞こえます。その中にあって、未森さん自身に声によるバックコーラスアレンジは21世紀的で、古くさい要素を一掃しています。
『檸檬』に比べると収録曲の全体的な知名度が低め(それでも有名曲揃いですが)なのが弱点ではありますが、日本の歌謡曲を語るには、まず必聴のアルバムでしょう。
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