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2008年10月24日 (金)

湯浅卓雄指揮アルスター管弦楽団 アルヴォ・ペルト 「タブラ・ラサ」、「バッハの主題によるコラージュ」、交響曲第3番

エストニア生まれの世界的作曲家、アルヴォ・ペルトの「タブラ・ラサ」、「バッハの主題によるコラージュ」、交響曲第3番を収めたCDを紹介します。湯浅卓雄指揮アルスター管弦楽団ほかによる演奏。NAXOSレーベル。

アルヴォ・ペルト 「タブラ・ラサ」ほか 湯浅卓雄指揮アルスター管弦楽団 アルヴォ・ペルトは、1935年エストニア生まれ。初期は当時の流行にならって前衛的な作品を書いていましたが、次第に独自の路線を歩むようになり、ロシア正教に改宗してからは宗教的崇高さを目指したとも思える美しい作品を作っていきます。癒しのムードに満ちた作品の数々は1990年代に一世を風靡しました。

そんなペルトの作品から、「タブラ・ラサ」、「バッハの主題によるコラージュ」、交響曲第3番を演奏しているのが湯浅卓雄指揮のアルスター管弦楽団。

「白いボード(生まれたばかりの人間の喩え)」という意味の「タブラ・ラサ」は2つのヴァイオリンと管弦楽のための作品で、ヴァイオリン独奏は、レズリー・ハットフィールドとレベッカ・ヒルシュ。疾駆する2つのヴァイオリンと、それを支えるオーケストラの対比から生まれる独特の世界観が魅力的です。

「バッハの主題によるコラージュ」は、J・S・バッハの主題によるバロックそのままの音響と、現代的な不協和音の音楽が繰り返される意欲的な作品。

交響曲第3番は、繰り返される弦楽の刻みが、深層意識の海を潜水艦で進んでいるような、独特のイメージを引き起こします。

大阪生まれで、NAXOSの看板指揮者の一人である湯浅卓雄の指揮する北アイルランドのアルスター管弦楽団の演奏も見事です。

ペルト/Sym.3: 湯浅卓雄 / Ulster.o

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