ロリン・マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団 「シベリウス交響曲全集」
ロリン・マゼールがピッツバーグ交響楽団を指揮して録音した「シベリウス交響曲全集」を紹介します。ソニー・クラシカル。
マゼールというと、現役最高峰の天才音楽家ですが、一方で、見得とハッタリの多い指揮者というイメージもあり、シベリウス指揮者からは遠い存在のように思われます。
しかし、実際は若い頃にウィーン・フィルと「シベリウス交響曲全集」を完成、そしてピッツバーグ交響楽団とも2度目の「シベリウス交響曲全集」を制作と、シベリウスを得意にしているようです。
マゼールのスコアの読み込みは深く、通常の彼とは全く違って余計な演出をしません。シベリウスの音楽にとっては演出過剰は禁忌だと見抜いているのでしょう。
寂たる雰囲気と霊感に満ちた交響曲第6番の演奏などはベストに近い仕上がりであり、マゼールの才能が十全に発揮されています。
Sibelius : Symphonies nos 1-7 / Rachlin , Maazel & Pittsburgh SO
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