塩谷哲 「ソロ・ピアノ=ソロ・ソルト」
ソルトこと塩谷哲のソロアルバム「ソロ・ピアノ=ソロ・ソルト」(ビクター)を紹介します。
日本を代表するジャズピアニスト、塩谷哲。ピアノの響きを形容する時に、「クリスタルな」という言葉を使うことがありますが、塩谷哲のピアノはまさにクリスタルな響きがします。芯がありながら繊細で輝かしい音。
塩谷哲の自作の他に、J・S・バッハの「メヌエット」(アンナ・マグダレーナ・バッハのための。つい最近、バッハの真作ではないとの結論が出されたとのことです)のジャズバージョンなども収録。
塩谷作品では、何といっても組曲「工場長の小さな憂鬱」が聴き物。「前世はパリジャンだった」という塩谷の指向が良く出た作品で、ラヴェルのようなサティのようなエスプリ溢れる曲が並んでいます。
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