観劇感想精選(73) ミュージカル「シンデレラ・ストーリー」2005
2005年6月10日 大阪・茶屋町のシアター・ドラマシティにて観劇
大阪へ。シアター・ドラマシティで「シンデレラ・ストーリー」を観る。
「シンデレラ・ストーリー」は午後6時30分開演。脚本:鴻上尚史、演出:山田和也。作詞は斎藤由貴が担当している。
シンデレラを演じるのは大塚ちひろ・19歳。他に池田成志、橋本さとし、宮地雅子といった芸達者や尾藤イサオ、デーモン小暮閣下など音楽畑出身者が脇を固める。
親と子が一緒に楽しめることを目指したミュージカルなので、脚本や演出の出来をいうことはあまり意味がない。
客層は親子はあまりおらず、独身の若い女性が大多数を占めている。案の定であるが未就学児童は「あれだれ? あれだれ?」とややうるさい。やはり演劇は子供が見るものではないと思う。
歌もダンスもエンターテイメントしている。みなサービス精神旺盛であり、魅せ方を心得ている。即興的な演技も面白い。
カーテンを使った演出が面白く、カボチャの馬車を始め、セットも工夫が凝らされている。
大塚ちひろは華はあまりないのかも知れないが、清潔感があり好印象だ。
鴻上尚史の第三舞台出身の池田成志、山田和也が演出をしていた東京サンシャインボーイズ出身の宮地雅子が母娘を演じているのだが、やはり小劇場でのキャリアがものをいい、掛け合いは巧み。ちなみに宮地雅子は山田和也夫人である。
チャールズ王子を演じるのは浦井健治。男前だが線が細く、脇に食われ気味であった。
終演後、アンコールで浦井健治が歌ったのだが、橋本さとしがソロを奪う。
更に借り物競走が行われる。「畑で働いている人」、「(梅田芸術劇場メインホールでやっている)『MOZART』を観てから『シンデレラ・ストーリー』を見に来た人」などが出演者により客席から探し出されてステージ上へ。ステージの上で、選ばれたお客さん(全員女性)は自己紹介。「目立ちたがり屋」という条件で選ばれた女性2人は見事なはしゃぎぶり。選ばれた女性全員には出演者のサイン入りのパンフレットがプレゼントされる。嬉しいだろうな。
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