逃げ行く勝利 1989年選抜甲子園
選抜高校野球の決勝戦で忘れられない光景があります。1989年春の決勝戦、上宮高校対東邦高校戦。上宮高校には元木大輔、種田仁らがいました。
1-1の同点のまま延長へ、10回表に上宮が1点を取って2-1とし、10回裏もツーアウト。ドラマはそこから起こりました。フォアボール、内野安打でツーアウト一塁二塁となり、続くバッターがセンター前ヒットで東邦が同点に追いつきます。二塁ランナーが二三塁間に挟まれますが、二塁への送球が逸れ、バックアップに入ったライトも送球が捕れずにボールは無人の外野を転がっていきます。上宮にとっては勝利が逃げていくという、残酷な光景となりました。
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