何かに導かれるように
思い返してみれば何かに導かれるようにして今の私がいる。選んだことなんて、選べることなんてほんの僅かなものでしかなかったかのよう。
導き手の正体もわからぬままその甘い声音に惹かれ、足を踏み出し続けた結果、今私はここにいる。
いつから今の私が作られ、作られた今の私が本物なのかどうかわからないまま人生は続く。それが人生の本質であるかのよう。
誰もが何かに導かれている。導き手の正体もわからぬまま。自己を信じるにしても自己を信じないにしてもあるのは孤独。孤独がゆえの自由。自由というものの果てしなさ、眩暈、揺らぎ、安らぎ。
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