無明の日々(11) 選択など出来ない
いつの間にか私はここにいた。特に流された覚えもなく、二本の足で方向を選び抜いたわけでもない。
様々な要素が入り交じり、私には私自身の姿が見えなくなりつつある。幾層にも色は重ね塗りされ、包帯を巻かれ、傷口をテープで塞いできた。
わかりつつあるのは、選択など出来ないということ。きっと選んだつもりでも選んでなどいないのだ。選ばされているのだ、大いなる力に。その大いなる力の正体もわからぬまま。
世界は巨大すぎ、人々は目の前のことに汲々としている。世界はもはや全ての人間の手を離れて暴走しているのかも知れない。いや、きっとそうなのだ。
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