日本のオーケストラを聴こう(3) 大阪シンフォニカー交響楽団 児玉宏指揮 アッテルベリ 交響曲第6番ほか
日本のオーケストラを聴こうシリーズの第3弾は大阪シンフォニカー交響楽団。1980年に創設されたまだ比較的若いオーケストラです。以前は大阪シンフォニカーの名前で活躍していましたがシンフォニカーというのがオーケストラのことだと認知されず、営業などに差し障りがあったため、重複名にはなりますが大阪シンフォニカー交響楽団と名乗るようになりました。
最近では秘曲路線でも活躍している大阪シンフォニカー交響楽団。その最新盤は音楽監督の児玉宏の指揮によりスタジオ録音された、アッテルベリの交響曲第6番とエルガーの「セレナード ホ短調」(キング・レコード)。ザ・シンフォニーホールでの収録。
アッテルベリの交響曲第6番は、1928年にシューベルト没後100周年作曲コンクールに於いて大賞を得た作品で、賞金として1万ドルを得たことから“doller交響曲”の別名があります。
どことなく大河ドラマの音楽調で、今後もオーケストラのメインレパートリーになることはないと思われますが、大阪シンフォニカー交響楽団の現在の力を記録したものとしての価値があります。その大阪シンフォニカー交響楽団の力ですが、スタジオ録音ということもあり、高い機能性を発揮しています。普段の演奏会では薄味の演奏をすることもある大阪シンフォニカー交響楽団ですが、このCDではそうして不満は一切ありません。
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