第九あれこれ 2009 その2 ジョルジュ・プレートル指揮ウィーン交響楽団ほか ベートーヴェン交響曲第9番「合唱付き」
ジョルジュ・プレートル指揮ウィーン交響楽団ほかによる第九を紹介します。ヴァイトブリック・レーベル。
1924年生まれのフランスの名匠、ジョルジュ・プレートル。
若い頃にはマリア・カラスのオペラで指揮者を務め、またフランシス・プーランクのスペシャリストとして知られていましたが、2008年のウィーン・フィル・ニューイヤーコンサートの指揮台に立って、躍動感溢れる音楽性を披露し、その知名度は一躍世界的なものにアップしました(2010年のウィーン・フィル・ニューイヤーコンサートに再登場の予定)。
その後に発売されたマーラーやこのベートーヴェンのCDでも好演を示し、ドイツものに強いことを証明して見せました。
我々はついフランス人の指揮者だからフランスものに強いという先入観を持ってしまいがちですが、プレートルはむしろドイツものに適性があるようで、これまで彼のドイツものが顧みられなかったことが残念でなりません。
プレートルの第九は音に熱が籠もっており、スケールも雄大で迫力満点です。「灼熱のベートーヴェン」と称したらよいでしょうか。とにかくその情熱に圧倒されること請け合いの名演です。
ジョルジュ・プレートル指揮ウィーン交響楽団ほか ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付き」(weitblick)タワーレコード
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