コンサートの記(61) シュテファン・ザンデルリンク指揮 大阪センチュリー交響楽団第146回定期演奏会
2009年11月12日 ザ・シンフォニーホールにて
午後7時より、ザ・シンフォニーホールで、大阪センチュリー交響楽団の第146回定期演奏会を聴く。今日の指揮者はシュテファン・ザンデルリンク。
曲目はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン独奏:四方恭子)と交響曲第7番。
シュテファン・ザンデルリンクは、1964年生まれの指揮者。父親は苗字からもわかるとおり、20世紀を代表する指揮者の一人であるクルト・ザンデルリンクである。
私はシュテファンが28歳の時に録音した、チャイコフスキーの「組曲集」(NAXOS)のCDを聴いており、若手とは思えぬ統率力の高さに感心した覚えがある。
45歳となり、中堅指揮者となったシュテファンがどんな音楽を聴かせてくれるのか楽しみであった。
シュテファンは横顔が驚くほど父親に似ている。
ヴァイオリン協奏曲。ソリストの四方恭子はテクニックに抜群の冴えがあるわけでもなく、音量も豊かとはいえないが、音は美しく、家庭的な音楽作りが印象的である。
シュテファン指揮の大阪センチュリー響は「自然体」という言葉が一番ピッタリ来る伴奏を聴かせてくれた。
交響曲第7番。豪快な演奏である。低弦を強調し、オケをタップリと鳴らせる。第2楽章は遅めのテンポでじっくりと歌い、第4楽章ではかなり速めのテンポで熱狂を演出する。
シュテファンはやはり筋の良い指揮者であるようだ。
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