聴いたことはあるけれど、タイトルは知らないクラシック曲(1) おもちゃの交響曲
聴いたことはあるけれど、タイトルは知らないクラシック曲は案外多いと思います。そこで、そうした曲を紹介する記事を書きたいと思います。第1回は「おもちゃの交響曲」。レオポルト(レオポルド)・モーツァルトの作曲とされてきた曲です。レオポルト・モーツァルトはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの父親。厳格なイメージがあり、実際、そうだったようですが、「おもちゃの交響曲」は遊び心に満ちた愛らしい作品です。なお、当初、この曲はヨーゼフ・ハイドンの作曲だと思われていましたが、20世紀半ばに見つかった楽譜からレオポルト・モーツァルトの作曲説が浮上。原曲はエトムント・アンゲラーという作曲家の作品だとわかっています。十束尚宏(とつか・なおひろ)の指揮でお楽しみ下さい。オーケストラは正確にはわかりませんが、コンサートマスターに堀正文がいるのでNHK交響楽団の可能性が高いです。
指揮者の十束尚宏は第17回民音指揮者コンクール(現在の東京国際指揮者コンクール)で第1位(ちなみに第2位は大野和士。広上淳一と山下一史が入選。第何回かはわからないが佐渡裕は民音指揮者コンクールで予備予選落ちしている)。その後、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の常任指揮者をなどをしていましたが、ある時から、パッタリと名前を聞かなくなりました。「ウィーン国立歌劇場でオペラの修行をしている」「今は太った」「作曲を始めた」という情報が断片的に入って来ますが、本当に今はどうしているんでしょう? 今年、日本のアマチュアオーケストラに客演したという情報は得ています(後記:十束尚宏は今年10月に大阪音楽大学のザ・カレッジ・オペラハウスで、ベンジャミン・ブリテンの歌劇「ねじの回転」を指揮することがわかりました。再後記:十束尚宏指揮の歌劇「ねじの回転」は観に行きましたが素晴らしい出来でした)。
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