没後20年 山田一雄指揮札幌交響楽団 「ベートーヴェン交響曲全集」
情熱的な指揮で人気のあった山田一雄(愛称は「ヤマカズ」。1912-1991)。今年はヤマカズさんの没後20年に当たります。
ベートーヴェンを得意としたヤマカズさん。そんなヤマカズさんが最晩年に札幌交響楽団とベートーヴェン交響曲チクルスを行い、ライブ録音が行われて、「ベートーヴェン交響曲全集」となりました。なお、交響曲第1番だけは山田一雄急死のため、矢崎彦太郎の指揮代行で演奏が行われ、録音されています。
1989年から1991年にかけて、札幌の北海道厚生年金会館大ホールで行われたライブ収録。
20年前の札幌交響楽団は今よりもアンサンブルが粗めで、ヤマカズさんは「振ると面食らう」と言われたほど棒がわかりにくい指揮者だったということもあり、ライブ特有の傷もあります。しかし、それを補って余りある快演揃いです。札幌交響楽団の演奏も鑑賞に十分堪える水準で、20世紀の日本を代表する指揮者の一人であるヤマカズさんのベートーヴェンを堪能出来ます。
なお、録音は日本コロムビアによって行われましたが、長く廃盤になっており、タワーレコードが日本コロムビアの協力を得て、復刻しています。ですのでタワーレコードのみでの限定販売です。
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