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2013年11月 7日 (木)

観劇感想精選(104) うめきた・グランフロント大阪ナレッジシアターこけら落とし公演 大阪大学ロボット演劇プロジェクト×吉本興業「銀河鉄道の夜」

2013年5月2日 うめきた・グランフロント大阪ナレッジシアターにて観劇

午後7時から、うめきた・グランフロント大阪 ナレッジキャピタル4階にオープンした、ナレッジシアターこけら落とし公演、大阪大学ロボット演劇プロジェクト×吉本興業「銀河鉄道の夜」を観る。ロボットと人間が演じる、大阪大学ロボット演劇プロジェクトの最新作。原作:宮沢賢治、台本・演出:平田オリザ(大阪大学)、ロボット・アンドロイド開発者:石黒浩(大阪大学&ATR)、出演:桜 稲垣早希、紙本明子、山本裕子、片桐慎和子、ロボビー(RobovieR3)。平田オリザがフランスの子供達のために書いたロボット演劇の日本初上演。ロボットのロボビーがカンパネルラを演じ、紙本明子がジョバンニに扮する。その他の女優達は一人で複数の役を受け持つ。桜 稲垣早希は学校の先生、ジョバンニの同級生、鳥を捕る男、銀河鉄道に乗り合わせた男を演じ、山本裕子はザネリ、乗り合わせた客、片桐慎和子はジョバンニの同級生、ジョバンニの母、車掌役を演じる。上演時間約1時間の中編である。

背後はスクリーンになっており、様々な映像が流れる。

うめきた・グランフロント大阪ナレッジシアターこけら落とし公演ロボット演劇版「銀河鉄道の夜」

独自の作風で賛否両論ある平田オリザだが子供向けの劇ということで今回はオーソドックスな本。ロボットが出ていなければ特別な劇にはならなかっただろうが、ロボットがいることで不思議な印象が残る。

ロボビーは動線はレーザーで完璧にコントロールされており、セリフは千分の一秒単位で補正が可能だという。

京都の演劇界ではおなじみの紙本明子が熱演。ものまね芸人でもある桜 稲垣早希は声音を変えて、男性役も見事に演じて見せた。桜 稲垣早希は単独公演では演技力不足を感じることもあるが、今回は十分満足のいく演技をしていたように思う。

大阪大学ロボット演劇プロジェクト×吉本興業「銀河鉄道の夜」

終演後、平田オリザと石黒浩によるアフタートーク。ロボビーは今では400万円ぐらいで買えるという。その代わりプログラミングは自分でしなければならないが。

大阪大学はロボット工学では世界最先端を行っており、あと10年もすれば、危険な場面を演じるスタントマン演劇ロボットも出来るのではないかとのことだった。

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