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2013年11月10日 (日)

ウィーン・フィルよりもウィーン的 ヨーゼフ・クリップス指揮ロンドン交響楽団「ベートーヴェン交響曲全集」

ウィーン生まれのウィーン育ち。生粋のウィーンっ子として親しまれた指揮者のヨーゼフ・クリップス。モーツァルトなどを得意とし、評価も高いものがありましたが、録音点数はそれほど多くない指揮者です。

そんな、ヨーゼフ・クリップスがロンドン交響楽団を指揮して録音した「ベートーヴェン交響曲全集」。1960年に行われたステレオによるスタジオ録音です。エベレスト・レーベルによる収録ですが、音質に問題があり、最近になってイタリアのMEMORIESによる復刻が行われて、ようやく音が鮮やかさを取り戻しました。

ヨーゼフ・クリップス指揮ロンドン交響楽団「ベートーヴェン交響曲全集」

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して「ベートーヴェン交響曲全集」を完成させた指揮者は何人もいますが、クリップスとロンドン交響楽団による「ベートーヴェン交響曲全集」はそれらのどれよりもウィーン的です。クリップスの指揮棒によって引き出されたロンドン交響楽団の音には気品があり、クリップスの生み出す音楽は格調が高く、しなやか。本場のウィーン以上にウィーン的で、猛々しさのない、洒落の分かるベートーヴェンです。

ヨーゼフ・クリップス指揮ロンドン交響楽団 「ベートーヴェン交響曲全集」(MEMORIES)タワーレコード

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コメント

うれしいですね。クリップスのベートーヴェンについて語れる、こんな場所があるなんて。この全集、6000円の廉価盤レコードで手に入れた、初めてのベートーヴェン交響曲全集です。特に「田園」と「運命」、「英雄」そして1番と8番が好ましく思っています。まずは、ご挨拶まで。

投稿: パヴァンヌ | 2013年11月15日 (金) 22時34分

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