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2014年6月11日 (水)

これまでに観た映画より(65) 「舞台恐怖症」

DVDで映画「舞台恐怖症」を観る。アルフレッド・ヒッチコック監督作品。ロンドンが舞台である。出演:ジェーン・ワイマン、マレーネ・ディートリッヒ、リチャード・トッド、マイケル・ワイルディングほか。

売れっ子舞台女優のシャーロット(マレーネ・ディートリッヒ)がDVにより夫を殺した。愛人であるジョナサン(リチャード・トッド)は事件の後始末をしようとしてシャーロットの部屋に入ったところを女中に見つかり、殺人者の汚名を着せられてしまう。ジョナサンのガールフレンドである新進舞台女優のイブ(ジェーン・ワイマン)を頼り、イブはジョナサンを自動車に乗せて、父の家まで送る。イブの父は、血の付いたドレスに細工がしてあるとして、シャーロットに疑惑を抱く。だが、シャーロットに疑いの目を向けるのはイブと父親だけだ。イブはシャーロットに近づき、しっぽを掴むべく、彼女の女中を買収し、女中の具合が悪いので身内である自分が代わりに女中を務めることになったとして、ドリスという偽名を用い、シャーロットの世話係になることに成功する。
だが、イブの知った真実は……

観客のほぼ全員が騙されるという趣向の映画である。公開当時は多くの人が怒ったという話も伝わっている。だが、カメラワークの使い方なども含めて面白い作品であるのは事実だ。往時を代表する俳優達の演技も細やかで文句なしである。
ヒッチコック監督の作品の中でも特によく知られている「サイコ」という映画があるが、「舞台恐怖症」は「サイコ」に似たところのある作品である。観客全員を煙に巻く。ヒッチコック監督の得意技だ。

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