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2015年5月29日 (金)

笑いの林(45) 追悼・今いくよ よしもと祇園花月「祇園ネタ」&吉本新喜劇「笑う京都に福来たる!?」2012年1月1日

2012年1月1日 よしもと祇園花月にて

午後4時から、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と吉本新喜劇「笑う京都に福来る!?」を観る。

「祇園ネタ」の出演者は、桜 稲垣早希、土肥ポン太、COWCOW、ザ・プラン9、ティーアップ、今いくよ・くるよ。

早希ちゃんは、今日も浅倉南ネタ。「いつもは『エヴァンゲリオン』のネタをやっていますが、祇園花月は年齢層が高いので、『エヴァンゲリオン』といっても受けないので、『タッチ』ならギリギリでわかるかな」と言い、「今年は浅倉南で行きたいと思います」とも語る。とはいえ、「ロケみつ」ではエヴァのアスカのコスプレだし、他でもアスカの格好はするであろう。
「みんな、今日は南のために甲子園に来てくれてありがとう。沢山沢山練習して、懸命にチケットを取って、祇園甲子園に来てくれたんだよね」で、始まり、「南は野球は出来ないから、あだち充先生に『漫談やれ』と言われてここに来たの」と言って、『タッチ』を知っている人限定で大笑いできるネタを披露する。

土肥ポン太は、まず自己紹介として八百屋をやっていること。30歳までコンビニでアルバイトをしていたことなどを語る。客席にも語りかけるが反応がないので、「基本、無視ですか」と笑わせる。「今年は何年ですか?」と聞いてきたので、私が「辰年!」と答える。土肥ポン太は、「あ、辰年。答えて貰ったのはいいんですが、僕も何年かわからないんです」と返してくれた。
それからネタ。一般人の形態模写である。突然の雨にビニール袋をかぶって現れるおばちゃん、手押し車を押しながらやってきて、「今日は沢山買うで、ベンツで来たから」というおばあちゃん、ヘルメットに携帯電話を挟んで手ぶらで電話するお兄さんなどを演じた。

COWCOW多田健二は、いつものスーツで登場し、「伊勢丹の紙袋です」と言って掴みをやる。今日は元日ということもあって親子連れが多い。ということで、大笑いしてくれる子供にお辞儀をして、相方の山田與志(やまだ・よし)に「よく笑ってくれる相手にお辞儀するのは止めなさい」と言われる。
多田は、「前から6列目に寝ている人がいます」と言う。
二人で回文をやることになり、山田は「トマト」「新聞紙」というが、多田は「パパ」「ママ」とわざとレベルの低いことを言う。
山田は、「竹藪焼けた」というが、多田は「パパ、竹藪焼けた、パパ」と返す。
山田は更に、「イカのダンスは済んだのかい」と高度な回文を披露するが、多田は「タコのダンスは済んだのコタ」と言い、「コタって何だ」と山田に突っ込まれる。多田は続けて、「スルメのダンスは済んだのメルス」と言って、わけがわからなくなる。
次は二人が恋人という設定で車に乗り、しりとりで感情を伝え合うということになるのだが、多田(女性役)は「わ」が来ると「別れましょう」、「か」が来ると「帰れ~!」と言って不仲なカップルにしてしまう。
メルスが人の名前になったりするが、折角、車に乗ったのだから、「メルスですベンツ」などとやればいいのにやらなかった。思いつかなかったのだろう。惜しいな。

ザ・プラン9(浅越ゴエ、なだぎ武、お~い!久馬、ヤナギブソン)。まず、ヤナギブソンが連想ゲームで「赤いものを挙げていこう」と言い、「トマト」で始めるのだが、浅越「赤い靴」、なだぎ「赤いカーテン」、久馬「赤井英和」とやって滅茶苦茶になる。やはりヤナギブソンが「輪唱をやろう」と提案し、「カエルの歌」を歌うのだが、次の浅越ゴエが、曲が終わるまで歌わない。やり直しということで、ヤナギブソンが歌い出すが、浅越ゴエの入りがおかしい。なら久馬から歌い出そうということで、久馬が歌うのだが、聞き覚えのない曲である。なだぎ武、浅越ゴエも歌うのだが、ヤナギブソンが「何の曲かわからん」と言う。実は歌っていたのは久馬の出身小学校の校歌であった。わかるはずがない。ということで、輪唱は止めて、テニスのラリーをやろうということになり、バーチャルダブルスが行われるのだが、ボールがいつも、なだぎ武に当たる。なだぎに当たりすぎるというので、なだぎがサーブに回るのだが、なだぎが打った球がいつまで経っても相手陣地に届かない。1分以上経って浅越ゴエが打ち返し、「遅すぎるがな」とヤナギブソンに突っ込まれる。今度はラリーになるのだが、みんながみんな適当に打ちまくって、どういう試合をしているのかわからなくなる。
今度はバケツリレーをやろうということになる。だが、バケツではなく、コップでのリレーになる。しかもヤナギブソンの手前の浅越ゴエが水を全て飲んでしまう。「コップじゃなくて、バケツリレーだ」とヤナギブソンが言うので、バケツリレーになるのだが、今度は重たいバケツを皆でゆっくり運ぶので時間がかかる。更にはタンクで運ぶことになり、ヤナギブソンを除く3人がかりで持ち上げようとするが、持ち上がらない。リアル過ぎる。
火事で燃えている家の中に赤ちゃんが取り残されているというので、浅越ゴエが救助に行く。浅越は赤ちゃんを無事救出するのだが、赤ちゃんをバケツリレーの要領で燃えている家の中に戻してしまうというところでラストとなる。

ティーアップ。祇園花月に来るまでの四条通の歩道がカップルのせいで通りにくいという、以前もやった話をする(二人とも京阪電車で来ているのである)。その後、長谷川宏が、前田勝の娘を嫁に貰うので、前田に挨拶するというネタになる。「お父さん」と呼びかける長谷川に前田は「お前にお父さんと呼ばれる筋合いはない」と答えるが、「ニックと呼べ」とわけのわからない展開になる。長谷川が「ニック」と呼ぶと、前田は、「ミスターを付けんかい」となる。長谷川は、「ミスター・ニック」と一応呼ぶが、「お前はマジシャンか」と前田に突っ込むことになる。

今いくよ・くるよ。先日、二人は祇園花月からの帰りにタクシーに乗っていたところ、追突されて怪我をしている。しばらくラジオなど音声のみの仕事となったが、今日が舞台復帰となる。
最近の吉本の男性漫才師には男前が多いという話になり、チュートリアルの徳井義実(京都市左京区出身である)、はんにゃの金田哲などを例として挙げる。「それに比べて、私らが若い頃は」と当時のいけてない漫才師の話になる。
くるよがフィギュアスケートの鈴木明子に似ているというおなじみのネタも飛び出す。
婚活の話になり、「今、またお見合いが流行り始めている」という。いくよが立食パーティーというと、くるよが「立ち食い」と身も蓋もない表現に変えてしまう。
くるよは内側が滑りやすいドレスを着ていたのだが、ついにはドレスが落ちてしまい、ピエロのような格好になってしまう。それでもくるよは「これはこれでいいやんけ」と言い、「どやさ!」と言って漫才を続けた。

 

吉本新喜劇「笑う京都に福来る」。今日の前説は漫天の二人であったが、吉本新喜劇の看板俳優である桑原和夫が体調不良のために降板したことが伝えられる。
出演は、内場勝則(座長)、中田はじめ、安尾信乃助、中川貴志、すっちー、高橋靖子、烏川耕一(うかわ・こういち)、森田展義、新名徹郎(にいな・てつろう)、大端絵里香、島田珠代。

内場勝則が経営する屋台ラーメン屋と、すっちーが経営する土産物屋に、暴力団・吉本組の烏川と安尾が「誰の許可得て店やっとんねん」と言いがかりをつけ、金を取ろうとする。更に土産物屋で働いている靖子の弟の森田がいい年して暴走族をやっているのだが、吉本組の烏川に麻薬を売るよ強要されて、逃げている。それでみなが危機に陥っているという設定である。
みんなでアドリブやりまくりである。更に森田はタイ人に間違われ、烏川は金正恩にそっくりだというので皆から突っ込まれる。
ちなみに、安尾信乃助は、先週やった劇とほとんど同じ役回りであった。
楽しい芝居だったと思う。

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