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2015年12月27日 (日)

笑いの林(57) 「よしもと漫才ライブ」2015年6月13日

2015年6月13日 大阪・なんばのよしもと漫才劇場にて

午後3時30分から、よしもと漫才劇場で「よしもと漫才ライブ」を観る。よしもと漫才劇場は旧5upよしもと、旧々ワッハ上方ワッハホールである。若手専用の漫才劇場としてリニューアルオープンしたが、今のところ日和見的な運営が続いている。

出演は、十手リンジン、黒帯、ラフ次元、8.6秒バズーカー、タナからイケダ、吉本極(きわみ)新喜劇を挟んで、桜 稲垣早希、銀シャリ、辻本茂雄スペシャル(吉本新喜劇ショートバージョン)、海原やすよ・ともこ。

今日は満員で立ち見客もいた。

私の席は最前列の真ん真ん中。良い席であるが、芸人さんに失礼のないよう気を遣う必要がある。

十手リンジンは、西手隼人がジャンケンに強く、今年に入ってから負けたことがないというので、お客さんとジャンケンをすることになるが、二列目の女性客とジャンケンをした西手はあっさり負ける。

十田卓は大学まで陸上をやっていたので、箱根駅伝を見て感動するという(大阪の大学だったので箱根駅伝には参加出来ない)。大学の陸上の場合、レギュラーとして走れるかどうかの発表が緊張するというので、十田が「これから駅伝のメンバーを発表する!」といかにも監督風の振る舞いをするが、実は監督は西手だったという話になる。今度は十田が監督になるのだが、西手がパイナイナという留学生選手だということに勝手に決めてしまったりする。

黒帯は、余り笑える要素がないので書かないでおく。今後に期待。

ラフ次元。梅村が帰国子女で英語が喋れるということで、空(そら。本名である)がホームステイをしたいので梅村相手に予行演習をすることにする。梅村の話す英語が早いので聴き取れない空。梅村が「そういう時は、“more slowly”と言えばいい」とアドバイス。だが、空は英語だけではなく、梅村が日本語を話しても「more slowly」と言ってしまう。その後、空は言葉の壁以前にマナーに問題があるという展開になる。

8.6秒バズーカー。今日は、はまやねんが、田中シングルのことを「サウジアラビアとインドのハーフで名前がラッスンゴレライ」とするなど、様々な不条理な要素を入れたロングバージョン。ラストは、はまやねんが、「もう飽きたのでこれでお終い」で終えた。

タナからイケダ。田邊孟德が、「ラッスンゴレライがあそこまで進化していたとは」と素直に驚いていた。田邊が高校時代野球部であり、野球部のマネージャーと恋愛関係にはなかったのだが、今振り返るとそういう恋をしてみたかったということで、池田周平が女子マネージャーという設定でやることにする。ちなみに池田は「以前、女子マネージャーをやったことがある」と謎の主張をする。

田邊がグラウンドに忘れ物をして、池田がそれを届けるという設定。池田は「先輩、忘れ物だぞ」という言い方をして、田邊に「だぞ、って何? そういう子好きじゃない」「普通に『忘れ物です』で良い」ということで、やり直すが、池田は「忘れ物でっすーぅ」というこれまた変な語尾。三度目で普通の言い方になるのだが、忘れたものが「バックネット」で、田邊に「それ俺のちゃう!」と言われる。田邊が「タオルとかで良い」と言うので、池田はタオルを渡すフリをするのだが、汚いものでもつまむような手つき。

自転車に二人乗りで帰ろうとするのだが、池田が運転してしまったり、二人で漕ぐスポーツタイプの自転車になってしまったりする。田邊が手を握りながら歩こうとするが、池田は手は握らず田邊と同じポーズを取って歩こうとするという妙な展開になった。

吉本極新喜劇。場面転換の間にコーンスターチの二人が前説を行う。出演は、吉田裕、今別府直之、金原早苗、モンスーン。そしてコーンスターチの二人も参加する。
花月うどんが舞台。花月うどんの大将である吉田裕は、早苗(金原早苗)と婚約中。そんなある日、花月うどんにコーンスターチ・岡下が面接に来る。遅刻してきたのだが、電車の窓から見える風景が綺麗なので、ぶらり旅をしなければならないと思って途中下車してしまったのだという。岡下はぶらり旅のナレーションの真似をする。ちなみに岡下は顔がCOWCOWの多田に似ていると言われるそうだが、おかっぱのカツラをかぶると森安バンバンビガロにも似ている。変ではあるが、岡下は採用になる。

早苗は吉本商事の社長令嬢。そんな早苗が母親と共に花月うどんに来る。早苗の母親を演じるのは何故か今別府直之。今別府と吉田は互いに自分の持ちネタを披露する。今別府は吉田が早苗の相手として釣り合わないということで結婚に反対する。そこへ吉本組の二人(モンスーン)がやってくる。二人は地上げの話をする。
吉田の弟である匡平(コーンスターチ・松本匡平)が帰ってくる。お化け屋敷に行ってきて面白かったので、お化けの衣装を買ってきたという。岡下はお化けに変装して吉本組の二人を追い出そうと提案するのだが……

後説はモンスーンの二人が務める。

桜 稲垣早希。アスカのコスプレで登場。まずは「ATフィールド!」と言って早希ちゃんファンが「全開!」と答える。シンクロ率を上げようというので、早希ちゃんが「あんた」と言って、お客さんが「バカ~ぁ?!」と返すことになる。「別にMなわけではないですよ」と早希ちゃん。お客さんの声を聞いて、「おー! ちゃんと語尾の疑問形をやってくれる人がいました」というようなことを言っていた(早希ちゃんは「疑問形」という言葉を思い浮かべることが出来なかったので、こちらで補足した)。

「遠くから来た方」と聞くと、「新潟」という人と「札幌」という人がいた。

中央の通路より前の人が「エヴァン」、後ろの席の人が「ゲリ」、立ち見のお客さんが「オン」と言うことになるが、早希ちゃんから「札幌からわざわざ来て「ゲリ」と言わされるのはどういう気分なんでしょうか?」と言われる。

「関西弁でアニメ」をやるが、今日はラストに「関西弁でエヴァンゲリオン」も付いていて、シンジ「逃げたらあきまへん、逃げたらあきまへん、逃げたらあきまへん」、レイ「あんさんは死なへんわ、あたいが守るさかいに」、アスカ「自分、アホ~ぉ?!」と変わる。

ラストは「残酷な天使のテーゼ」の替え歌、「残酷な天王寺のロース」。京都在住の私にはよくわからないのだが、串カツのソース二度漬けは禁止だそうで(私はそもそも串カツ自体を食べないので二度漬けがよくわからない。多分、ソースを付けて口にしてからもう一度ソースを付けることだと思うが、それは不衛生であろう)、中年になってもそれをやってしまう人は店への出入り禁止になるようである。

銀シャリ。鰻和弘の鰻という苗字が珍しいという話になり、「全国に6人しかいないが、うちの家族(鰻の家族)で4人占めています」という。調べると鰻という苗字を持つ人は名族のようではある。

鰻はことわざを勉強しているのだが、「一万去ってまた一万」、「早起きは三秒の得」、「三度目の掃除機」などと間違って覚えていて、相方の橋本直から、「なんや、そのパチンコの負けるパターンみたいなの」、「寝るわ、三秒だけなら」、「掃除機それだけ買ってたら今、ダイソンぐらいになってるわ」と突っ込まれる。

辻本茂雄スペシャル。新人作家の伊賀健二は小説が書けず、旅館の部屋に缶詰になっているのだが、その部屋に辻本茂茂雄演じる老年の男(茂造ではない)とその妻が相部屋で泊まることになる。
アドリブだらけであり、特に往復ビンタは拍子木入りで何度も行われる。

海原やすよ・ともこ。大阪に観光客が増えているという話になるが、ともこが「大阪が観光都市のフリをしている」と言う。やすよは「大阪は観光都市やろ」と言うが、ともこは「大阪の観光スポットは(グリコの看板のポーズをして)ここしかない」と断言する。

やすよは「東京の人は、大阪のことを怖い、ガラの悪い街と思っている」と言うが、ともこは「その通り、大阪の人、みんなそうだとうっすら気付いてる」と認めてしまう。

ともこは、東京の人が上品に見えるのは声が小さいからだとも言い、「『今日暑いよね』『超あつーい』。何か可愛らしい」と思うそうである。大阪人は声が大きく、「いいから聞いて!」と大声で言うが、ともこに言わせると、「大阪に聞くべきことは何もない」そうで、「いいから聞いて! 雨」と例を挙げていた。

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