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2017年6月24日 (土)

コンサートの記(307)  「FM802 ヒトリの夕べ in OKAZAKI LOOPS」

2017年6月11日 左京区岡崎のロームシアター京都サウスホールにて

午後5時30分から、左京区岡崎のロームシアター京都サウスホールで、「FM802 ヒトリの夕べ in OKAZAKI LOOPS」を聴く。昨日今日と左京区岡崎周辺で行われる音楽の祭典「OKAZAKI LOOPS 岡崎京都音楽祭2017」公演内の1つである。音楽の祭典とはいえ、小説家の平野啓一郎がギター演奏に乗せて自作の朗読を行ったり、ヨーロッパ企画のメンバーによる「源氏物語」の再構成朗読公演があってテレビ局のアナウンサーが出演したりと、バラエティに富んでいる。
「FM802 ヒトリの夕べ in OKAZAKI LOOPS」は、シンリズム、尾崎裕哉、山内総一郎(フジファブリック)の3人がそれぞれギター弾き語りによるヒトリ公演を行うというもの。MCは、FM802の土井コマキが務める。シンリズムが十代、尾崎裕哉が二十代、山内総一郎が三十代という構成である。


トップバッターのシンリズム。神戸市生まれのシンガーソングライターで、現在は東京の大学に通っており、現在2年生だという。MCで、「シンリズムは本名です」と明かしていたが、「説明が面倒なので後でググってみて下さい」とのことだった。検索すると漢字では「新理澄」と書くようである。お父さんが音楽好きで、息子の名前を「リズム」にするか「音太郎」にするかで悩んだという話も後にしていた。

MCの時と歌っている時では声の印象が異なる。歌声は、昨今の男性歌手のほとんどはそうだが、高い。フリッパーズギター時代の小沢健二の声にちょっと似ているかも知れない。

FM802とは本当に若い頃からの関係があり、土井コマキはシンリズムのことを、「FM802の甥っ子、日本のはとこ」と呼んでいたが、シンリズムは眼鏡を掛けており、土井コマキも眼鏡っ子であるため、後で山内総一郎に「土井さんと姉弟だろ!」と言われていた。


尾崎裕哉。尾崎豊の息子であるが、こうした肩書きはもういらないほどに活躍している。尾崎豊も青山学院高等部中退(欠席日数が多く留年が決まっていたので中退して卒業式の日にライブデビューした)と学業優秀であったが、尾崎裕哉も慶應義塾大学大学院修了と高学歴である。

澄んだ声の持ち主である。声が澄んでいるという点では尾崎豊と共通点があるが、声自体は尾崎裕哉の色が濃い。ただ歌い回しは尾崎豊によく似ている。意図的に似せているのではなく、似てしまうのであろう。私も知らず知らずのうちに父親と同じようなしゃべり方をしていて驚くことがある。
顔自体は尾崎豊には似ていないが、眼差しやちょっとした表情がそっくりな時がある。遺伝子というのは侮れない。

MCで尾崎は、「最近、キックボクシングを始めた」という話をし、握手会ではなくローキック会をしょうかなどと冗談も言っていた。
尾崎が京都でライブを行うのは今日が初めてだが、京都には何度か来ているそうで、「いつも同志社大学に用があって、京都駅の宝屋ラーメンを食べて帰る」と言って、土井コマキに「他に沢山いいところあるのに」と突っ込まれていた。


山内総一郎。オリジナル曲を歌うが、「京都を感じる曲をカバーします」と言って、くるりの「宿はなし」を歌う。「宿はなし」は歌詞に「夕凪」という言葉が出てくるため、海のある場所が舞台であり、京都市ではないようである。
山内は、高校時代によく岡崎に遊びに来ていたそうで、「どうしたの? この辺、こんなにお洒落になっちゃって?」と語っていた。前がボロすぎただけなんだけどね。
その後、山内は京都の思い出を話すが、「鞍馬って知ってます? って知ってますよね。出町柳から叡山電車に乗って行く」と語っていた。鞍馬が好きだそうだが、京都の人なら一度は鞍馬に行ったことがあろうだろう。多分。京都に住んでても名所旧跡に興味がない人は本当にどこにも行ったことがないので。前、うちにいたYなんか北白川に住んでたのに銀閣寺に行ったことがない(徒歩で10分ほどなのだが)って言ってからなあ。


ラストは3人が揃って、フジファブリックの「若者のすべて」を歌った。

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