楽興の時(18) 「テラの音」浄慶寺20回記念コンサート
曲目は、第1部が、ヘンデルの「水上の音楽」より“アッラ・ホーンパイプ”、サン=サーンスの「白鳥」、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタK.304より第2楽章、モーツァルトのモテットより「アレルヤ」、ヴェルディの「乾杯の歌」、エルガーの「威風堂々」(歌唱付きバージョン)。第2部が、ルロイ・アンダーソンの「シンコペーテッド・クロック」、エン二オ・モリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス」より“愛のテーマ”、千原英喜の「はっか草」、平井康三郎の「さくらさくら幻想曲」、小椋佳の「愛燦燦」
2013年に産声を上げた「テラの音」。浄慶寺では1つの季節に1回のペースで演奏会が行われており、今回で20回目を迎えた。浄慶寺の中島住職が大谷大学在学中にギターの腕で鳴らしたそうで、東本願寺岡崎別院でのコンサートに携わったのだが縁で、「テラの音」をやるようになったという。
演奏の腕というより、間近で奏でられる音楽を愉しむという趣向のコンサート。音楽とは結構残酷なもので同じ楽器であっても演奏者が違えば演奏の出来は何千倍も何万倍も異なってしまう。今、世界の第一線で活躍している演奏家は、確率でいえばそれこそ突然変異級の猛者であり、そうした傑物達と今日の演奏家を比べる方が野暮だといえる。
ミスも多かったりするのだが、そこは大学で音楽を専攻し、現在も音楽に携われている人達なのでレベル自体は保証されている(音大を出ても音楽とはなんの関係もない職に就く人の方が多数派である)。
第2部では、スクリーンに映像が投影され、「ニュー・シネマ・パラダイス」の愛のテーマが流れる中、これまでの「テラの音」の歩みが回想される。私は今日で4回目ぐらいであり、行けなかった回の方がずっと多い。金曜日の夜が多いのだが、金曜日の夜は他用が多い。
アンコールは用意されていなかったが、「乾杯の歌」がもう一度歌われた。
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