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2018年2月 9日 (金)

美術回廊(12) ひろしま美術館「生誕220年 歌川広重の世界 保栄堂版東海道五十三次と江戸の四季」展

2018年1月28日 広島市のひろしま美術館にて

雪で寒いため、ひろしま美術館に入る。「生誕220年 歌川広重の世界 保栄堂版東海道五十三次と江戸の四季」展が行われていた。歌川広重こと安藤広重の代表作「東海道五十三次」の初摺版などの展示。版画であり、初めの頃に刷られたものと、増版されたものとでは色合いなどが異なっている。特に紅色に関してはその傾向が顕著で、後になればなるほど紅がくすんでいる。広重は遠近法も用いているほか、鷹や鶴などを額縁に見立てた構図にも個性と特徴が見られる。

本当ならゆっくり見たかったのだが、この後、用事があるため、ついつい早足になってしまう。個人的には東海道五十三次よりも上野や御茶ノ水などの見慣れた構図の出てくる江戸の四季の展示の方が興をひかれた。

特別展示の「根付展」を観た後で、常設展示も鑑賞する。フランスの絵画を中心とした展示。4つの展示室に、マネ、ルノワール、ドガ、クロード・モネ、ドラクロワ、ミレー、モディリアーニ、シャガール、レオナール・フジタ、ローランサン、ユトリロ、ピカソ、ラウル・デュフィ、マティス、ルドンなどの絵が並び、ロダンの彫刻「カレーの市民」なども置かれている。個人的にはやはりデュフィのエスプリ・クルトワに満ちた絵に惹かれるものがあった。

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