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2018年8月21日 (火)

コンサートの記(414) 京都フィルハーモニー室内合奏団特別演奏会 「VIVA! Gershwin」

2008年11月14日 京都コンサートホールにて

今日も京都コンサートホールまで出向く。京都フィルハーモニー室内合奏団の特別演奏会「VIVA! Gershwin」

京都フィルハーモニー室内合奏団は、京都コンサートホールの小ホール「アンサンブルホールムラタ」では良く演奏会を行っているが、今日の会場は「ムラタ」ではなく、昨日は大フィルが演奏をした大ホールである。

タイトル通り、オール・ガーシュウィン・プログラムの演奏。「パリのアメリカ人」、「ラプソディー・イン・ブルー」(1924年ジャズバンドバージョン。ピアノ独奏:上野真)、弦楽合奏のための「ララバイ」、オペラ「ポーギーとベス」より抜粋が演奏される。

今日は、指揮者を置かないでの演奏。ヴァイオリン7、ヴィオラ2、チェロ2、コントラバス1と編成は小さいが、鳴りは良く、音の不満はなかった。
ゲストとして、サキソフォンの古谷充(ふるや・たかし)、小林充(こばやし・みつる)、古谷光広の3人と、バンジョーの増井一友が加わっている。

「ラプソディー・イン・ブルー」は、1925年製ニューヨーク・スタインウェイのピアノを用いての演奏。「ラプソディー・イン・ブルー」の初演が1924年であり、初演と同じ時期のピアノを使いたいということで、ニューヨークのスタインウェイ社に保管されてきたものをわざわざ運んできたのだという。弦などは張り替えているはずなので、1925年製造時のままの姿というわけではないだろうが、今日のピアノは普通のピアノに比べると重心の低い独特の音色がした。
小編成の京都フィルハーモニー室内合奏団の演奏ということで、1924年初演時のジャズバンドバージョンを用いていたが、フルオーケストラで演奏されるバージョンよりも、ジャズバンドバージョンで演奏した時の方がより「ブルー」な感じが引き立っていた。フルオーケストラで演奏すると「ブルー」さよりも豪華さが目立つためだろう。
上野真のピアノは模範的なもの。アンコールとして上野はリストの曲を弾く。別にリストが嫌いというわけではないが、オール・ガーシュウィン・プログラムということもあり、弾くならガーシュウィンの「前奏曲」第2番あたりを弾いて貰いたかった。

「ララバイ」は部分的に現代音楽的な響きが混じっているのが興味深かったし、「ポーギーとベス」からの曲は、コンサートで聴く機会自体が少ないので演奏してくれるだけで嬉しい。演奏自体もなかなかの出来だったと思う。

ガーシュウィンのオーケストラ曲では、「キューバ序曲」という曲がノリノリで大好きである。京都市交響楽団の12月定期で演奏される予定だったのだが、指揮者の変更があり、演奏曲目も変わって、プログラムから外れてしまった。残念である。

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