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2018年12月29日 (土)

これまでに観た映画より(117) 「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」

DVDで日本映画「ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~」を観る。太宰治の小説の映画化。根岸吉太郎監督作品。出演:松たか子、浅野忠信、室井滋、伊武雅刀、妻夫木聡、広末涼子、堤真一ほか。

昭和21年、厭世的な小説家、大谷(浅野忠信)は、中野の小料理屋「椿屋」で5千円を盗む。椿屋の主(伊武雅刀)と女房(室井滋)は大谷の家まで押しかけてくるが、大谷はナイフを振りかざし、逃げてしまう。翌日、大谷の妻である幸(松たか子)は椿屋で働き始める。そこへ大谷がやってきて、盗んだ5千円を何とか返す。聞くところによると、京橋のバーで大宴会を繰り広げ、それを心配したママに5千円建て替えて貰ったというのだ。

生きるのが嫌で嫌でたまらない小説家と、それに寄り添い、振り回される妻の切ないドラマが繰り広げられる。

昭和21年当時を再現したセットや映像美が見事だが、ラストの生への力強いメッセージが、何にも勝って心に響いた。

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