観劇感想精選(275) ブロードウェイ・ミュージカル「SPELLING BEE(スペリング・ビー)」
2009年8月5日 西梅田のサンケイホール・ブリーゼにて観劇
午後7時から大阪・西梅田のサンケイホール・ブリーゼで、ブロードウェイ・ミュージカル「SPELLING BEE(スペリング・ビー)」を観る。翻訳・訳詞・演出:寺崎秀臣、翻訳:佐々木真美、出演:藤井隆、新妻聖子、梶原善、高田聖子、坂元健児、風花舞、安寿ミラ、村井国夫、今井清隆。
アメリカで毎年行われている、スペリングを競う小学生のための競技「スペリング・ビー」を題材にした、というかそのまま舞台に乗せてしまった作品。それだけといえばそれだけなのだが、役者が良いからだろう、観ていて楽しかった。安寿ミラ、村井国夫、今井清隆の3人を除くキャストは子どもを演じるのだが、それぞれに個性を生かして達者な演技を見せる。本当に子どもに見えるのだから大したものだ。
問題があるといえば、英語のスペリングについて、私は何の知識もないので(平均的な日本人もそう大した知識はないだろうが)そちらの方面の楽しみが持てないことである。何かよくわからないことをやっているなあ、と醒めた感情を持ってしまう。それでも別に構わないのだけれど。
ミュージカルを本職とする新妻聖子の歌唱がやはり印象的。他の役者の歌とダンスの水準も高い。坂元健児が客と交流したり、高田聖子がWikipediaをネタにしたりして場を盛り上げるのも楽しい。
開演前にロビーでスペリング・ビーのエントリー希望者を募っており、応募した人は名前を呼ばれて客席から舞台に上がり、スペリングのクイズに答えていた。易しい問題もあれば(問い「USJのスペルを言いなさい。意味、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」、答え「USJ」。問い「次の単語のスペルを言いなさい。『EXILE』。意味、追放者、亡命者」など)、難しい問題もある。
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