コンサートの記(475) 広上淳一指揮京都市交響楽団 「廣瀬量平の遺産」
2009年11月19日 京都コンサートホールにて
京都コンサートホールで午後7時開演の「廣瀬量平の遺産」という音楽会に接する。京都市交響楽団の演奏、広上淳一の指揮。
まず最初に弦楽四重奏(といっても編成は通常の弦楽四重奏とは異なり、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ2台という編成である)で、「高雅な猫のための組曲」が演奏される。猫の鳴き声を思わせる音程のずり上げが印象的だ。
続いて広上の指揮、室内編成のオーケストラにチェンバロ入り、清水信貴のフルート独奏で、「午後のパストラル」が演奏される。
フルートの独奏による開始は渋いが、オーケストラが加わるとメロディアスな曲調に変化する。CMで使用されたこともあるだけあって聴きやすい。
その後、喜劇的序曲「王様と恐竜」、「カラヴィンカ」、「シンフォニア京都」という大編成による3曲の演奏がある。それぞれに面白さを持った曲であるが、現代の作品だけに、今日も体調が良いとはいえない私にとってはちょっときついところがあった。大音量や不協和音がやはり耳に障るのである。
アンコールとして「朝のセレナード」が演奏される。演奏の前に広上がスピーチし、「セレナードは日本語で小夜曲といって夜の曲なんです。なのに朝というわけですが」と語って笑わせる。
「朝のセレナード」は弦楽のための作品。第2楽章と第3楽章が演奏されたが、これは聴きやすい曲であった。
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