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2018年12月26日 (水)

コンサートの記(479) アレクサンダー・リープライヒ指揮 大阪フィルハーモニー交響楽団 「第9シンフォニーの夕べ」2009

2009年12月29日 大阪・福島のザ・シンフォニーホールにて

ザ・シンフォニーホールで、大阪フィルハーモニー交響楽団の「第9シンフォニーの夕べ」という演奏会に接する。ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」の演奏。午後7時開演。

タクトを執るのは1968年生まれの中堅、アレクサンダー・リープライヒ。今日手元に届いた音楽之友社の「世界の指揮者名鑑866」にはその名が記されておらず、国際的にはまだ無名だが、昨年、大阪フィルの定期演奏会で指揮し、マーラーの交響曲第4番で好演を示したことから個人的に注目している指揮者である。

ソプラノ・安藤赴美子、アルト・竹本節子、テノール・福井敬、バリトン・青山貴、合唱は大阪フィルハーモニー合唱団という編成。

冒頭のホルンがいきなりずれたり(ホルンはその後も誰でもわかるミスを犯すなど今日も不調であった)、指揮者の手元から指輪がステージ上に飛んでいったりとハプニングもあったが、全体的には透明感溢れるスマートな演奏。テンポは速め、見通しが良く、強弱の変化、表情のつけ方がともに細やかで、ピリオド・アプローチを採用しており、時に硬めの音で強奏されるティンパニが効果的。躍動感があり、新鮮な息吹を感じる。


大阪フィルの第九には昨年も大植英次指揮の演奏に接しているが、同じ日本人として残念ながらリープライヒの方が大植よりも格上、ものが違うという気がする。結果として「才能とは何なのか?」と考えさせられることにもなった。

大阪フィルハーモニー合唱団とソリスト陣も好調で、印象的な第九演奏会であった。

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