« コンサートの記(514) 村治佳織&リチャード・ヨンジェ・オニール デュオリサイタル2011伊丹 | トップページ | 観劇感想精選(288) 「みんな我が子」 »

2019年1月25日 (金)

笑いの林(109) よしもと祇園花月 「祇園ネタ」&吉本新喜劇「アイラブ時代劇」2011年12月13日

2011年12月13日 よしもと祇園花月にて

午後7時から、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と吉本新喜劇公演「アイラブ時代劇」を観る。

祇園ネタの出演者は、銀シャリ、桜 稲垣早希、オリエンタルラジオ、博多華丸・大吉、月亭八方。


銀シャリの鰻和弘(うなぎ・かずひろ)の鰻という苗字が珍しいという話をする。鰻という苗字の人は日本全国で6人しかいないという。しかもそのうち4人は銀シャリ・鰻の家族である。「他の2人がどういう関係なのか、そっちの方が気になる」と銀シャリ・橋本直。普通のお店に出前を頼もうとして「鰻です」というと、「うちは鰻の蒲焼きはやっていません」などと切られるとそうだ。更に「鰻」という字が読めない人も多い。「まむしさん」などと呼ばれるという。ちなみに関西で「まむし」というと鰻のことである。「さかなさん」と偏しか読まない人もいるそうだ。銀シャリ・橋本は普通の苗字だが、そのせいで、損するという。大抵、「銀シャリの鰻じゃない方」と言われるそうだ。「穴子さん」と勝手に名前を付けられる場合もあるそうだ。


桜 稲垣早希。単独ライブ「新劇場版:九」で披露したコント「アスカがバスガイドだったら」。キャリア弐ヶ月(アスカはエヴァンゲリオン弐号機パイロットである)のバスガイド、惣流・アスカ・ラングレーが大阪の街を案内して回るという内容。JR大阪駅がリニューアルされたという話から始まり、天神橋筋商店街を「おばちゃんが飴をくれる場所」と言ったり、茶屋町の毎日放送を「突然、サイコロを振らされる旅に出る羽目になる場所」と紹介したりする。かに道楽道頓堀本店のカニの看板は、「使徒・カニエル」になってしまう。最後は、「大阪で生まれた女」、「悲しい色やね」、「やっぱ好きやねん」など、大阪が舞台の名曲をダイジェストにしたCDが出ていると言って終わる。


オリエンタルラジオは、藤森慎吾のチャラ男ネタをまずやる。流行語大賞に、藤森の「あげぽよ」、「君、くぅわいいねー」などが候補になったという。中田敦彦が「大賞は、あやまんJAPANでした」と言って、藤森に「なでしこJAPANだ」と突っ込まれる。

中田も「あげぽよ」と言うが、歌舞伎調のようななんだかわけのわからないものになってしまう。それから「可愛いねと言って貰いたい人」と中田が言って、手を挙げた女性に中田は、「君、可愛かったね」と過去形にしてやはり藤森から突っ込まれる。

中田敦彦のニックネームがAKB48の前田敦子と同じ、「あっちゃん」だというので、AKBの「会いたかった」、「ヘビーローテーション」を中田が歌い、藤森がそれにチャラ男で合いの手を入れるということになるのだが、中田が歌いながらダンスをして、そのキレが良すぎるので、藤森の合いの手が全く引き立たないことになる。
最後は、中田が、「僕らの往年のヒット曲です」と言って、武勇伝を歌い、踊る。


博多華丸・大吉。大吉は体調不良のようである。まず、「オリエンタルラジオと同じ若手芸人という括りになっていますが、僕らは二人とも1970年生まれということで、41歳です」と紹介する。「『見えない、若い』という声が挙がるかと思ったのですが挙がりませんでした」、「見えるということでしょうね」と二人。「第二次ベビーブーマーです」ともいうが、正式には第二次ベビーブーマーは、1971年から1974年までの4年間に生まれた人達ということに一応はなっている。ただ、1970年生まれもかなり多いだろうから、別にいいのだろう。子供が多くて、小学校などでも、40人一クラスで、10組まであるのが当たり前だったという。華丸は男子校の出身(甲子園でお馴染みの福岡大大濠高校。現在は共学化)だが、一クラス50人で20組まであったという。1学年1000人である。
それに比べると、今は少子化で子供を巡る環境が違いすぎて、若い人向きのネタが作れないという。
華丸が川平慈英の物真似をし、最後は博多華丸といえば、という児玉清の物真似で終わる。


月亭八方師匠は、明日が、赤穂浪士の討ち入りの日ということで、前回もやった、赤穂四十七士ならぬAKO47(エーケーオーフォティーセブン)の新作落語を披露した。


吉本新喜劇「アイラブ時代劇」の出演は、すっちー、吉田ヒロ、佐藤太一郎、信濃岳夫、新名徹郎、レイチェル、五十嵐サキ、服部ひで子、チャーリー浜。

京都東映太秦映画村の大部屋俳優が殺陣の練習をしているところからスタート。旅館「ふしみ屋」を営むのはヒロと、ひで子の兄妹であるが、ひで子は手術を受けなければならないという。うどんを食べに佐藤太一郎がやって来るが、佐藤は自分が時代劇の主役を張っていると嘘をつく。しかし、実際は脇役でしかなかった。チャーリー浜は、町医者として登場。「ごめんくさい、こりゃまたくさい、ああくさ」の持ちネタを披露した後で、ひで子の病気について語る。のだが、「師匠、呑んでません?」と、他の役者に言われるくらいテンションがおかしい。
ひで子が重病だということで、大部屋俳優達が、時代劇ファンだという、ひで子のために、芝居をして、手術を決意して貰おうということになる。
しかし、上演最中にチャーリー浜が現れてしまう。「あれは、現代の医師が江戸時代にタイムスリップしたという設定です」と、テレビドラマ「仁」と同じだということにしてしまい、チャーリー浜は「大沢たかおだと思えばいい」ということになる。うどん屋パートの、すちこことすっちーは、「私は綾瀬はるか」だというが、却下される。
本番でも、大部屋の俳優はアドリブ入れまくりで、わけがわからないということになるが、実は重病だと思われていた、ひで子は……、というところで幕となる。

カーテンコールで、チャーリー浜は、最前列に座った若い女性二人(オリエンタルラジオのファンである)が可愛いというので、ずっと見続けていて、他の役者から突っ込まれ、笑いを誘っていた。

| |

« コンサートの記(514) 村治佳織&リチャード・ヨンジェ・オニール デュオリサイタル2011伊丹 | トップページ | 観劇感想精選(288) 「みんな我が子」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 笑いの林(109) よしもと祇園花月 「祇園ネタ」&吉本新喜劇「アイラブ時代劇」2011年12月13日:

« コンサートの記(514) 村治佳織&リチャード・ヨンジェ・オニール デュオリサイタル2011伊丹 | トップページ | 観劇感想精選(288) 「みんな我が子」 »