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2019年1月 7日 (月)

コンサートの記(497) 井上道義指揮 京都市交響楽団 オーケストラ・ディスカバリー2010「吹奏楽VSオーケストラ」

2010年6月13日 京都コンサートホールにて

午後2時から京都コンサートホールで、京都市交響楽団「オーケストラ・ディスカバリー ~こどものためのオーケストラ入門」というコンサートに接する。基本的には子供のためのコンサートであるが、指揮が井上道義であり、プログラムが魅力的なので聴きに来てみた。

そのプログラムは、ジョン・ウィリアムズの「オリンピック・ファンファーレ」、スーザの「星条旗よ永遠なれ」、リードの「アルメニアン・ダンス パートⅠ」(吹奏楽)、ショスタコーヴィチの「祝典序曲」の吹奏楽版とオーケストラ版、モーツァルトのセレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」よりから第3楽章と第1楽章、レスピーギの交響詩「ローマの松」というもの。


「吹奏楽VSオーケストラ」がテーマの演奏会であり、京都市交響楽団のほかに、京都市ジュニアオーケストラの選抜メンバーと京都府吹奏楽連盟高校生選抜メンバーが参加する。ナビゲーターはロザン。

時折、おふざけも交えながら、井上はオーケストラから華麗なサウンドを引き出す。ちなみに井上は「吹奏楽は好きではない」そうで、オーケストラの弦楽器は人間に例えると背骨に当たり、管楽器は顔や服装に該当する。吹奏楽だと背骨がないような気がするのだそうだ。

モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」では、弦楽の各パート毎に演奏させたり、管楽器でのアンサンブルを行ったりとレクチャーコンサート的な一面も見せた。

レスピーギの「ローマの松」は京都市ジュニアオーケストラの選抜メンバーを交えての演奏。だからかどうか、演奏は一定水準に達していたが、ホルンが弱かったり、普段の京響の演奏に比べると音の彩りは幾分減退気味であった。「ローマの松」ではバンダをどこに配するかも興味を引かれるところだが、普通にパイプオルガンの前に横一列になって吹いていた。視覚的な面白さがもっと欲しくなる。

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