コンサートの記(498) 広上淳一指揮京都市交響楽団第537回定期演奏会
2010年7月17日 京都コンサートホールにて
午後2時30分から、京都コンサートホールで京都市交響楽団の第537回定期演奏会に接する。今日の指揮は常任指揮者の広上淳一。
曲目は、シベリウスの交響詩「フィンランディア」、グリーグのピアノ協奏曲イ短調(ピアノ独奏:アリス=紗良・オット)、レナード・バーンスタインの交響曲第1番「エレミア」(ソプラノ独唱:富岡明子)。
「フィンランディア」は京響のブラスの強さが生きた好演であった。
グリーグのピアノ協奏曲イ短調。ソリストのアリス=紗良・オットのピアノは清冽でテクニックも申し分ない。広上指揮の京響も清々しい演奏を示した。
レナード・バーンスタインの交響曲第1番「エレミア」。滅多に演奏されない曲だが、今年はバーンスタイン没後20年ということもあってか取り上げられた。バーンスタイン指揮の自作自演盤でも聴いているが、こうして実演で聴くと、CDで聴いた以上に優れた作品に聞こえる。富岡明子のソプラノも声量豊かで優れた演奏であった。今日のような演奏が各所で行われるのなら、今後この曲が演奏会の定番になる日もいつの日か来るのではないだろうか。
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