コンサートの記(500) 広上淳一指揮 「京都の秋 音楽祭開会記念コンサート」2010
2010年9月12日 京都コンサートホールにて
午後2時から京都コンサート-ホールで、京都の秋音楽祭開会記念コンサート、広上淳一指揮京都市交響楽団の演奏を聴く。
開演時、ホール内の照明が全て消され、パイプオルガンの横のボックス席に横一列に並んだ金管楽器奏者達がスポットライトを浴びて、デュカスの「ラ・ペリ」よりファンファーレを奏でて、京都の秋音楽祭が開幕。その後、門川大作京都市長の開会宣言と挨拶があった。
プログラムは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番(ピアノ独奏:野原みどり)とドヴォルザークの交響曲第8番。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番のソリストである野原みどりは派手さこそないが、堅実な技術で弾き進めていく。バックの京響も冒頭で金管がやや不安定になった他は盤石の出来であった。
ドヴォルザークの交響曲第8番。密度の濃い、緊張感溢れる演奏であった。弦も管も熟した音で鳴り、広上と京響のコンビがいよいよ成熟期に入ったことが実感される。
第4楽章のラストの追い込みは実にスリリング。世界のどこに出しても恥ずかしくない演奏であったように思う。
アンコールとして、ドヴォルザークの「スラブ舞曲」より第14番が演奏された。
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