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2019年1月14日 (月)

コンサートの記(506) 遊佐未森 「cafe mimo ~桃節句茶会~ Vol.11」大阪

2011年4月10日 umeda AKASOにて

遊佐未森の「cafe mimo ~桃節句茶会~ Vol.11」を聴く。

「cafe mimo ~桃節句茶会~」は、遊佐未森がギターの西海孝とドラムス・パーカッションの楠均と3人で、毎年春に行っている公演で、今年で11回目になる。毎回ゲストを呼んでおり、今回の大阪公演のゲストは鈴木重子。東大法学部卒で、ニューヨークのブルーノートに日本人として初めてステージに立ったという異色の実力派ジャズシンガーである(勉強が出来たので何となく東大法学部に行ったが、法律の勉強に興味が持てず、そのため司法試験も何度も受けるが通ることが出来ず、ジャズシンガーに転向したとのことだ)。

元祖癒し系シンガーの未森さんの歌は、聴いているだけで気分が良くなってくる。

カバー曲である「プリーズ・ミスター・ポストマン」では、ドラムス&パーカッションでバンマスの楠均がポストマンとなり、客席に飴の袋を配って回るというパフォーマンスがあった。

ゲストの鈴木重子と未森さんとは、「レイン・フォール」、「蘇州夜曲」、「Kiss for the earth」をデュエット。それから鈴木重子が未森さんの「道標」を、未森さんのピアノを含めた3人のバックで披露する。鈴木重子の声質は落ち着いた渋いもので音域でいうとアルト。未森さんはソプラノなので、「蘇州夜曲」は音が五度も違うという異色のデュエットになった。

未森さんとのトークで、鈴木重子が花粉症で鼻水が止まらないという話をし、それを重症の花粉症患者である未森さんが受けるという形になる。未森さんは9年前に花粉症になってしまったそうで、公演前に目がお岩さんのように腫れて慌てて病院に行ったこともあるそうだ。今年の2月には花粉症のせいで声が出なくなってしまい、ラジオのレギュラー番組でも毎回、声が出なくなっていき、斎藤由貴とのデュエットコンサートではドクターストップで歌うことが出来なくなってしまい、急遽、ピアニストとしての参加に切り替え、筆談で斎藤由貴と会話したという(斎藤由貴のマネージャーが未森さんが書いたものを読み上げてくれたとのこと)。なお、その後、未森さんは復調し、斎藤由貴とは3月の公演で無事、デュエット出来たそうだ。

アンコールで未森さんが出てくる前に、西海孝と楠均が登場して、桃節句茶会11回目のTシャツを紹介する。背番号に「11」が入っており、キング・カズ(三浦知良)を意識したデザインだ。

更に、西海孝と楠均による「きゅうけいダンス」も行われる。

アンコールではまず、「いつでも夢を」の橋幸男のパートを未森さんが、吉永小百合のパートを楠均が担当するという男女逆転デュオが披露される。

最後は、鈴木重子が登場し、未森さんのシングル曲「I' m here with you」を未森さんと二人で歌う。

終演後、未森さんが一人で、自らの出身地である宮城県出身の芸能人で作る「みやぎびっきの会」が「みやぎびっきこども基金」を設立したこと、会場で義援金を募り、募金してくれた方にはお礼として、未森さんの友人で「クロ」のアニメーションも担当した、おーなり由子がデザインした「I'm here with you」のステッカーが配られた。

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