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2019年2月20日 (水)

笑いの林(115) よしもと祇園花月 「祇園ネタ」&吉本新喜劇「借金と慰安旅行のためにがんばりまショー!」

2013年4月27日 よしもと祇園花月にて

午後3時30分より、よしもと祇園花月で、「祇園ネタ」と吉本新喜劇「借金と慰安旅行のためにがんばりまショー!」を観る。


「祇園ネタ」の出演者は、フルーツポンチ、桜 稲垣早希、COWCOW、大平サブロー、宮川大助・花子。

フルーツポンチは、亘健太郎がバンドを脱退することに決めたドラム奏者を、村上健志がそれを引き留めるバンドの後輩を演じたのだが、村上が「ドリカムやB'zみたいになりたいって言ってたじゃないですか」と言って、「ドリカムもB'zもドラムはいない」と突っ込まれる。更に村上が亘のために曲を作ったのだが、タイトルが「お荷物」で、亘が自分のことを見下していると怒るネタであった。


桜 稲垣早希。おなじみになった「桜 稲垣早希の○○の十数年後」。早希ちゃんが35歳になったスタジオジブリアニメのかつてのヒロインに扮し、ジブリアニメの登場人物を次々登場させるというネタである。


COWCOWはいつもの回文ネタ。「竹藪焼けた」に対して、多田が「パパ、竹藪焼けた、パパ」と回文にパパをつけただけの安易な作りで返してしまう。その後、多田が女性役、山田が男性役でドライブデートの話になり、今の気持ちをしりとりで表すことになるのだが、山田の「ここでキスしないか?」に多田は「帰れ!」と言ってしまう。多田と山田が浜辺で戯れる場面。女性役の多田が「追いついたらキスしてあげる」という話になるのだが、途中で多田は車に乗って逃げてしまってどうにもならないという結末を迎える。


太平サブローは、京都のタクシーの話から入る。京都のタクシーにはカラオケ装置がついており、それでサザンオールスターズの「TSUNAMI」を歌うことになったのだが、交差点で止まると周りの運転手が自分の方を見る。不審に思って運転手に尋ねると、「あ、これスピーカーで外に流しています」とのことだった。

最近はクイズ番組の司会などもしたいのだが、今は、クイズ番組の出演者は二極化していて賢いかアホかのどちらかでないと駄目で中途半端な人には仕事が回ってこないという。ロザンの宇治原史規は新聞を4紙購入していて、それを全部読んで内容を全て記憶しているそうである。サブローも真似をしてみたが、1紙読むのに3日かかり、天気予報しか覚えられなかったという。一方、アホはジミー大西クラスでないと駄目で、ジミー大西は絵画に才能を全部つぎ込んでしまったと話す。
それからお金の話になり、バブル期に明石家さんまが出演したコーヒーのギャラが1億4千万円だったとか、高倉健の「ぽっぽ屋」で駅で列車を見送る駅員役のギャラが8千万円だったとか、JRAのCMで、高倉が「馬の気持ちが分かった気がする」というセリフ一つのみの出演でギャラが2億円だったという。


宮川大助・花子。大助が6年前に脳内出血で倒れた話から始まる。花子が「脳が無いのに出血ってどういうこっちゃ」、娘が「お母さん、お父さんが無事に戻ってきたらどうしよう」と言って笑わせる。大助が休んでいる間、花子は一人で舞台に立ったが「楽だったわ」の一言。花子が内臓癌で手術し、3ヶ月休んだときは、大助も「一緒に3ヶ月休んでくれた」「吉本には大助一人で舞台に立たせてくれと頼んだが、『頼むから休んどけ』と断られた」という話になる。
それから、大助の父親が大助そっくりだという話になり、仏壇の遺影を見た後で大助を見て噴き出さない人はいないという話になる。
最後は現在、二人が住んでいる生駒山の話。リス、タヌキ、キツネなどが出るという。花子は寒いときにはキツネを首に巻いてタヌキを頭に被るというが、「そんなことあるかいな」と大助に突っ込まれる。


吉本新喜劇「借金と慰安旅行のためにがんばりまショー!」。出演は、高井俊彦、安尾信之助、太田芳信、佐藤太一郎、奥重敦史、レイチェル、いちじまだいき、島田珠代、五十嵐サキ、前田真希、前田まみ、平田健太(新人)、チャーリー浜。

吉本温泉の「旅館ぎをん」が舞台。ぎをんはオンボロ旅館で客が来ず、借金が1000万に膨らみ倒産寸前。にも関わらず、安尾信之助、レイチェル、島田珠代ら従業員は慰安旅行でどこに行くかを検討している。久しぶりに平田健太と前田まみのカップル、そしてアラブの富豪風の男(チャーリー浜)とその秘書(五十嵐サキ)が泊まりに来るが、ヤミ金屋の太田芳信と奥重敦史が借金の取り立てに来る。奥重敦史が太田芳信を殴るシーンがあるのだが、奥重のパンチが太田の鼻に実際に入ってしまったそうで、鼻をやられた太田が涙を流しながら演技する場面があった。

ぎをん主任の高井俊彦のところに、大学の同級生で今はテレビ局のディレクターをやっている佐藤太一郎がやって来る(佐藤太一郎がアフリカ系に間違えられたりするお約束のオチあり)。佐藤は旅番組のディレクターをしていて、今度、旅館ぎをんを取り上げたいという。高井は、ぎをんの名物としてショーをやっていると嘘をつく。ただ、実際にショーをやってテレビに映れば、宣伝効果抜群で客が押し寄せ、旅館も繁昌して借金が返せるのではないかという希望が膨らむ。しかし、実際のショーの出来は酷いもので……。

実はアラブの富豪風の男はチャーリー王国の国王であり、国王はショーが面白かったといって、1億クサイ(クサイはチャーリー国の通貨単位)を旅館ぎをんにプレゼントする。しかし、1億クサイは日本円に直すとわずか800円で……、というところでドタバタとなり、幕となった。

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