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2020年6月 1日 (月)

遠隔強制時代の一人芝居上演案

以下のような案です
 
 ミニシアターで行われているように、俳優や劇団が好きな劇場と契約して、zoomなりYouTubeライブなりを使った公演を行う。行う場所は劇場でなくてもよい、というより今はまだ劇場を本格的に稼働させることは不可能だろうから、ある程度の広さがあれば自宅でも良い。劇場とは契約を結ぶだけである。一人芝居の場合は狭い場所でも行える作品ある。

 zoomなら前払い制度、YouTubeなら投げ銭制度がある。ミニシアターは「仮設の映画館」として視聴者が好きな映画館を選んで料金を制作者側と分けたが、演劇の場合は先に書いたと通り演じ手が支援したい、協力したい劇場を選んだ方が良いだろう。ソーシャル・ディスタンスを保って演技を行うのは難しい。別画面での演技を行うのも良いが、それが演劇的といえるかどうかだが、一人芝居なら純粋に演劇的といえる表現は可能である。

 一人芝居は難しく、それでいて複数の出演者が出る芝居より面白くなる可能性は低く、孤独な作業で、一人の魅力が全て、そしも責任は一人で負うためやりたがらない人も多いが、私は個人的には一人芝居を観るのは好きだ。

 加藤健一の「審判」、新妻聖子の「青空!!」、柄本明の「風のセールスマン」、風間杜夫の「カラオケマン」など一連の牛山明シリーズ、佐々木蔵之介の「マクベス」一人芝居版(厳密にはセリフのない俳優が他に二人出演)、白井晃の「アンデルセン・プロジェクト」、実質的に一人芝居といえる中谷美紀の「猟銃」(セリフのない出演者がいる)、戸田恵子の「なにわバタフライ」、井上芳雄の「夜と霧」や「沖田総司」(半朗読半一人芝居)、市村正親の「海の上のピアニスト」(市村正親はピアノを弾けないので、稲本響がピアノを担当)、鈴木京香の「声」(ピアノ伴奏版でプーランク作曲のオペラ上演も出来るかも知れない)など、思いつくだけでもこれだけ魅力的な芝居がある。

 遠隔には向かない一人芝居もありますが、どうです、チャレンジしてみませんか? 実は東京都内だけで、俳優を職業にする人は30万人ほどいるといわれています。そのうち、いつもテレビに出ているような人は100人ぐらいと厳しい世界なのですが、一人芝居なら、良い本を見つけて最高の演技を見せればチャンスを掴める可能性は他のことをするよりも高まります。配信が出来る技術と自己プロデュースが鍵となりますのでコネは余り要りません。他人にキャリアを邪魔されたりもしません。

 私は自分で書いた作品以外では、志賀直哉の短編小説「クローディアスの日記」を基にしたものなどをやってみたいですね。志賀直哉は著作権が切れていませんし、演技の才能はないので、実際にはやりませんけれど。

 若手女優さんがYouTubeでお菓子作りにチャレンジの映像を上げていたりして、それもファンサービスとしていいのでしょうが、演技が見たいんです。せっかく才能に恵まれているのですから。佐々木蔵之介の「マクベス」のように翻案を行って、一人で全員の役を演じてしまうのもいい。私なら有料でも観ますよ。

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