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2020年7月31日 (金)

観劇感想精選(346) 劇団M.O.P. 「水平線ホテル」

2005年7月9日 京都府立文化芸術会館にて観劇

雨の中を京都府立文化芸術会館(通称:京都文芸)に向かう。京都文芸は宇野重吉をして、「日本一の劇場」と言わしめた過去を持つが……、時の流れは速いものですね。

今日はここで劇団M.O.P.の「水平線ホテル」を観る。作・演出:マキノノゾミ。出演:キムラ緑子、三上市朗、小市慢太郎、林英世ほか。

M.O.P.はもともとは同志社大学の学生劇団からスタートし、京都で活躍していた劇団だが、現在は本拠地を東京に移している(2010年解散)。

「水平線ホテル」は地中海に浮かぶ、イタリアのある離島のホテルが舞台。「グランドホテル形式(特定の場所に集まった他人同士の人間模様を描く作品スタイル。映画「グランドホテル」に由来)」という言葉があるが、その言葉の通り、ホテルのロビーはよく演劇の舞台として選ばれる。今回もそうだ。

登場人物は全員イタリア人(アメリカ国籍のイタリア人は一人いるが)という設定なので、演技スタイルも新劇スタイルに近く、普段小劇場を見慣れた人は「変わった演技をするな」と思うはずだ。西洋人の動きを真似た演技なのである。

演技スタイルに関しては好みが分かれるだろうが、マキノの脚本はとにかく巧い。日本人が書いたとは思えないほどで、このままイタリア人の俳優を使って映画にしてもおかしくないほどの出来だ。

設定、展開、どんでん返しの妙、そして少し暗めのラスト、など全てに感心してしまう。

愛の強さについて、そして「正しい」とはどういうことなのかについて、考えさせられた。エンターテインメントとしても一級品である。

「水平線ホテル」の脚本を買って帰る。

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