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2020年7月 8日 (水)

これまでに観た映画より(187) 「ブラザーフッド」

2005年6月20日

DVDで「ブラザーフッド」を観る。朝鮮戦争を舞台とした韓国映画。チャン・ドンゴン、ウォンビン主演。イ・ウンジュがチャン・ドンゴン演じるジンテの恋人ヨンシン役で出ている。

とにかく戦闘シーンがもの凄い迫力だ。人海戦術にCG、特撮、スタントを駆使して阿鼻叫喚の世界を現出してみせる。

同じ民族でありながら、時には同じ韓国人でありながら疑い合い、殺し合わなければならない人間の愚かしさを、これでもかというほどに熱いタッチで描く。チャン・ドンゴン演じるジンテとウォンビン演じるジンソクの兄弟愛の強さ。韓国人の血に対する思いに心打たれる。悔しいが、こういったタイプの映画は日本人には撮ることは出来ないだろう。韓国人を語る時に必ず出てくる「恨(ハン)」の成せる技だ。

イ・ウンジュは共産主義者との関係を疑われ、味方であるはずの韓国人の手によって無惨に撃ち殺されてしまう役。彼女はこうした不幸な役が多い。幸せな役を演じる彼女をもっと観てみたかった。

映画の中でも語られるように、人間を不幸にしても構わないほど思想とは大切なものなのか、と深く考えさせられる。

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