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2020年8月19日 (水)

配信公演 「女々しき力プロジェクト」序章 オフィス3○○(さんじゅうまる)リーディング公演「片づけたい女たち」

2020年8月10日 東京都杉並区の座・高円寺1からの配信

午後3時から、e+のStreaming+で、オフィス3○○のリーディング公演「片づけたい女たち」のオンライン生配信を観る。永井愛の本を渡辺えり子が演出。出演は、3軒茶屋特別婦人会(笹井英介、深沢敦、大谷亮介)。ト書き朗読&ウクレレ演奏:草野とおる。ヴァイオリン演奏:会田桃子、ダブルベース演奏:川本悠自。東京都杉並区にある座・高円寺1での上演である。

高校時代、女子バスケットボール部の同期部員だった3人の50代の女性が主人公である。
舞台はツンコ(深沢敦)が住むデザイナーズマンション。そこに、おチョビ(笹井英介)とバツミ(大谷亮介)が訪ねてくる。元々片付けが苦手なツンコであったが、おチョビとバツミが部屋に入るとものが山積みになっており、二人は驚く。
片づけられない性質であることをバツミは、なんとかいう精神病の一種(ADHDのことだと思われる。実際、『片づけられない女たち』というADHDに取材したサリ・ソルデン著、ニキリンコ翻訳の本がベストセラーになっており、この舞台作品も同著作に影響を受けて書かれたものだと思われる)だと説明し始めるが、これはこの作品においてはメインのストーリーには絡まない。話は片づけ続けることによって掘り起こされる様々な思い出と、過去の呪縛のようなものである。

とにかく部屋がとっちらかっているので、どこに何を分類しなければならないか、から始めるのだが、高校の同級生で50を待たずに亡くなった人が把握しているだけで15人以上いるという話になる。病気、自殺など死因は様々だが、高校時代は健康と元気の塊だったような男性がもう他界しており、クラス一の美女で玉の輿間違いなしと思われていた千代美も不幸が重なり、もうこの世の人ではない。
だが、この千代美という女性、美貌が災いして、女子バスケットボール部の顧問から今でいうセクハラを受けていたのだが、女子バスケットボール部の部員全員が、それを見て見ぬ振りをしていた。そのことについて、「どうしようもなかったのよ」「あの頃はセクハラなんて言葉もなかったし」と正当化しようとするが、「見て見ぬ振り」をしていたことが、引っかかりを生む。

バツミは主婦、おチョビは夫と共に場末の食堂を経営しているが、ツンコは現役の会社員である。同僚の女性社員でライバルでもあった稲竹(いなたけ)さんに先を越される形になっていたが、その後、稲竹さんを巡る意外な事実が、ツンコの心を波立たせていることがわかる。

ツンコの部屋のドアの隙間に、ある日こんなことが書かれた紙が挟んであった。「あなたの犯した誰にも告発されない罪を私は心底軽蔑します」。ツンコは紙に文章を書いてドアの隙間に挟んだのは稲竹さんではないかと疑っているのだが……。


50を超え、同級生にもう他界した人物も多く、自身も死を意識しなければならない3人の女性の会話劇。すでに癌に冒されている人もこの中にいる。映画「死ぬまでにしたい10のこと」の話が出てくるなど、自らの半生と向き合う話であるが、それらの中で「見て見ぬ振りをした」、あるいは「見なかったことにした」、二つの罪が最も心残りなこととして浮かんでくる。


終演後の挨拶には演出の渡辺えりも登場。渡辺は大谷に「リーディングなので余り動かないで」と言ったが、大谷は結構、オーバージェスチャーで朗読。大谷は「他の二人も動くだろうと思ったが、全く動かないので意外だった」というようなことを述べていた。

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