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2020年9月20日 (日)

これまでに観た映画より(210) 「さよならS」

2006年1月13日

DVDでフランス映画「さよならS」を観る。エリック・ゾンカ監督作品。

パン工場で働くエス(S)は、職務怠慢でクビを告げられる。恋人のサンドラに「金持ちの下で働くのはたくさんだ。奴らから金を奪う」と宣言したエスはマルセイユで窃盗団の一味に加わる。窃盗団のたむろする場であるボクシングジムで、いら立ちをぶつけるように格闘に打ち込むエス。窃盗団のリーダー格、オイユ(目)の家に住み、彼の祖母の世話をし、また窃盗をするという毎日。しかしエスは窃盗団一味とともに空き巣に入ったとき、警察に追い込まれ、逃げ遅れまいとして、オイユを2階の窓から突き落としてしまい……。

街の不良が大きなことを言ってアウトローの世界に入ったものの、そこでも己の小ささと不運を知るという物語。63分の中編であるが完成度は悪くない。ただ、北野武監督の「キッズ・リターン」という同傾向の更に優れた作品があるので物足りなさも感じた。

セリフを極力抑えて、映像で語らせる手法はエスのやるせなさを伝えている。夢やぶれる物語だが、救いのある(本当の意味での救いかどうかはわからないのだが)ラストにもホッとさせられた。

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