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2020年10月 8日 (木)

楽興の時(40) 「テラの音 vol.30 秋の風 音の香」@浄慶寺

2020年10月2日 御幸町竹屋町の真宗大谷派浄慶寺にて

午後7時から、京都御苑の近くにある真宗大谷派浄慶(じょうきょう)寺で、「テラの音 vol.30 秋の風 音の香」を聴く。

今回の出演者は、本来なら今年4月の「テラの音(ね)」に出演するはずだったトリオである。コロナの影響で4月の公演は中止となり、半年遅れでようやく「テラの音」のステージに立つことになった。

菅原真依のフルート、野口真央のピアノ、大和のののパーカッションによる演奏。菅原と野口は浄土真宗本願寺派の大学である相愛大学音楽学部の出身。野口真央はピアノの他にエレクトーンも弾き、作・編曲も得意としているということで、ピアノ専攻ではなく創造演奏専攻出身なのかも知れない。菅原と大和は現在、京都市消防音楽隊メンバーとして活動している仕事仲間だそうである。

 

曲目は、前半が日本の作曲家による作品で、久石譲の「Oriental Wind」(サントリー「伊右衛門」CM曲)、秋のうたメドレー(「七つの子」~「夕焼小焼」~「赤とんぼ」)、スピッツの「優しいあの子」、中島みゆきの「糸」、久石譲のジブリメドレー(「カントリー・ロード」~「君をのせて」~「人生のメリーゴーランド」)、葉加瀬太郎の「情熱大陸」。後半は海外の楽曲で、カーペンターズの「Close To You(遙かなる影)」と「トップ・オブ・ザ・ワールド」、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」より「私のお気に入り」、ミュージカル「コーラスライン」より「WHAT I DID FOR LOVE」、ミュージカル「ヘアスプレー」より「Timeless To Me」、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より「踊り明かそう」、スティーヴィー・ワンダーの「Isn't She Lovely」、チック・コリアの「スペイン」

フルートとピアノのデュオはクラシックでもよくあるが、そこにパーカッション(カホンなど)が加わることで、ノリが良くなる。

 

伊右衛門のCM曲である久石譲の「Oriental Wind」。様々な楽器によるバージョンがあるそうで、多くはYouTubeに載っているそうだ。久石譲は来年4月から、大阪を本拠地とする日本センチュリー交響楽団の首席客演指揮者に就任することが決まっているため、関西で聴く機会も今まで以上に増えそうである。

「秋のうたメドレー」は、同じような曲目が毎年「大阪クラシック」のラストコンサートで演奏され、お客さんが歌うことでお馴染みである。今回のコンサートでも「歌ってもいい」ということだったが、コロナということもあり、積極的に歌う人は数人しかいなかった。

「情熱大陸」は演奏の前に、作曲時のエピソードが紹介される。元々は葉加瀬太郎は「情熱大陸」のエンディングテーマである「Etupirka」のみを提供するはずだったのだが、「オープニングも作曲して欲しい、ただし1週間で」という無理な依頼を受け、以前から演奏していた2つの楽曲のAメロとBメロをくっつけて放送用バージョンとし、コンサートなどで演奏されるロングバージョンはその後に作曲されたようである。

 

「私のお気に入り」は、JR東海の「そうだ 京都、行こう。」のCM曲として知られている。私も関東にいる頃はよく見ていた。CMの人気度も一二を争うものであった。
ただ京都に住んでいると「行こうもなにもすでにいる」ため少なくともテレビでは見られない。今はYouTubeなどで手軽に見ることが出来るには出来るのだが、CMというのはわざわざ見るものでもないので、基本的には今どんなCMが流れているのかわからないまま来てしまっている。

 

アンコールは、ナット・キング・コールの「LOVE」。洋楽の中でも洗練された曲目が並んでいるということもあって、お洒落な雰囲気の中で演奏会は終わった。

 

菅原と大和は京都市消防音楽隊のYouTubeに数多く出演しているそうで、アピールすることも忘れなかった。

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