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2020年12月28日 (月)

YouTubeLive ONTOMO(音楽之友社)「おめでとう!ベートーヴェン~3時間ノンストップ音楽トーク」(ダイジェスト記事。アーカイブ映像あり)

2020年12月16日

午後7時から音楽之友社によるYouTubeLive配信、「おめでとう!ベートーヴェン~3時間ノンストップ音楽トーク」を視聴。音楽評論家でベートーヴェン研究家の平野昭、音楽ジャーナリストの林田直樹を中心に、音楽之友社スタッフが作るベートーヴェンの250回目の誕生日祝賀オンラインイベントである。ウィーンから指揮者でピアニストの大井駿がベートーヴェンゆかりの地のライブ中継を行うほか、音楽之友社のSNS等で募ったベートーヴェンの好きな曲アンケートの発表などがある。
視聴者プレゼントなどもあったが、面倒くさいので参加はしなかった。

年末ということで第九の分析などもあり、第4楽章は特に顕著だが、戦いと平和の対比があるという。第九と一対をなすとされる「荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス)」にもそうした場面があり、ベートーヴェン自身も双子の作品と考えていたようだ。

ベートーヴェンは「双子」とされる作品が多いのも特徴で、交響曲第5番と第6番「田園」が最も有名だが、交響曲第7番と第8番も同じ事を形を変えて表しているようなところがある。

リモートとして、鈴木優人が東京オペラシティコンサートホール“タケミツメモリアル”でのコンサートの休憩中に参加したり、元NHK交響楽団首席オーボエ奏者で現在は指揮者として活躍、エッセイでもお馴染みの茂木大輔や、ベートーヴェン研究家で『ベートーヴェンとバロック音楽「楽聖」は先人から何を学んだか』の著者である越懸澤麻衣(こしかけざわ・まい)が自宅から参加。二人はベートーヴェンの好きな曲ランキングの予想や、自分が好きなベートーヴェンの楽曲5選などにも加わった。

また、録画メッセージとして、ピアニストの金子三勇士(かねこ・みゅうじ)や小菅優、田中彩子(ソプラノ)、鳥木弥生(メゾソプラノ)、藤木大地(カウンターテナー)と成田達輝(ヴァイオリン)、吉田誠(クラリネット)、葵トリオ(ピアノトリオ)が自分が好きなベートーヴェンの楽曲について語った。

好きなベートーヴェンの楽曲アンケートは1位から発表されていく。
トップスリーだけ挙げるが、第1位は第九こと交響曲第9番「合唱付き」、第2位は交響曲第7番、第3位はピアノ・ソナタ第8番「悲愴」であった。

第2位に交響曲第7番が入っていることについて、「『のだめ(カンタービレ)』効果ではないか」と平野が言い、「茂木さんの領域かな?」という話になる。茂木大輔はテレビドラマ「のだめカンタービレ」の音楽監修を手掛け、「のだめカンタービレ」コンサートを全国各地で行い、指揮を手掛けている。
茂木によると、「オーケストラを始めた頃にも交響曲第7番はそんなに有名な曲とは思ってなかった」そうである。


最後は「不滅の恋人」についての平野昭の考察。不滅の恋人については、アントーニエではないかと推測しているそうである。
もう一人の有力候補であるヨゼフィーネについてだが、ベートーヴェンがヨゼフィーネに宛てて書いたラブレターが13通ほど残っているそうである。ヨゼフィーネは当時未亡人だったが、その後に他の男と再婚。ただその再婚相手が変わり者であり、再び離婚することになって、貧困の内に若くして亡くなっている。



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