初詣に行きました 雪の崇道神社
今年は例年とは違い、繁華街からは遠く隔たった左京区上高野の崇道神社を初詣の社に選びました。祭神は崇道天皇=早良親王で、「京都市内最強説」を持つ社の一つです。都の鬼門=丑寅、やや丑寄りに鎮座しています。
叡山電車三宅八幡駅下車。比叡山を見上げながら高野川沿いを進みます。
崇道神社の祭神である、崇道天皇こと早良親王は、長岡京造営中の藤原種継暗殺事件の首謀者として、淡路に配流となる途中に食を絶って憤死(惨殺説もある)。以後、長岡京は度々の水害に遭うなどして造営を諦めざるを得なくなり、造営開始から10年後の794年(延暦13)に都は現在の京都市の前身となる平安京に移されました。長岡京の造営失敗は早良親王の怨霊によるものとされ、早良親王には崇道天皇が追諡されています。
京都市内には、御霊神社(上御霊神社)と下御霊神社に早良親王が合祀されていますが、早良親王を単独の祭神とするのは、京都市内では崇道神社だけです。
普段は、「つゆ訪う者なし」といった感じの崇道神社ですが、1月1日ということもあり、地元の人を中心にそれなりの人出があるます。ただ並ぶということはほとんどありません。あったとしても拝殿の前で数十秒だけです。
雪の積もる崇道神社。帰り道には本格的な雪が舞い始めました。
左の社には天照大神と豊受大神、右側の社は出雲高野神社で玉依姫が祀られています。この辺りは、平安遷都以前には古代豪族の出雲氏や小野氏の支配下にあった場所でした。また早良親王の生母は高野新笠ですが、玉依姫が高野新笠に重ねられてもいるのでしょうか。
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