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2021年1月31日 (日)

これまでに観た映画より(244) ジャン=リュック・ゴダール監督作品「勝手にしやがれ」

2007年5月27日

DVDで映画「勝手にしやがれ」を観る。いわずと知れたジャン=リュック・ゴダール監督の長編第1作。ジャン=ポール・ベルモンド主演。ヒロインを務めるのは「悲しみよこんにちは」のジーン・セバーグ。というわけで、フランソワーズ・サガンの小説のタイトルがセリフにギャグ的に散りばめられている。

ろくでなしのミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)の話。警官を殺し、指名手配されながら、悪びれることもなくアメリカ人の恋人・パトリシア(ジーン・セバーグ)といちゃついているだけのミシェル。

ゴダール作品だけに、妙な味わいがあり、演っている側も、観ている側も、「勝手にしやがれ」という感じである。
原題を日本語に訳すと「息切れ」だそうだが、邦題の「勝手にしやがれ」はそういう意味で優れたタイトルだ。

また編集機能を利用して映像を細切れにしてみたり、極端なクローズアップを用いたりと、カメラワークも今なお斬新だ。

エスプリの利いたセリフ(状況的にはエスプリなんか利かせている場合じゃないのだが)や即興的な演出も抜群で(ジャン=ポール・ベルモンドが路上で倒れ、自分でまぶたを閉じて息絶えるまでは完全なアドリブで撮られている)、変な映画なのにまた観たくなる一本である。

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